法務省がひた隠すセクハラ事件を告発する!
卑猥な言葉を浴びせ続け、女性職員を退職に追い込んだ

鈴木 哲夫 プロフィール

「胸が見えるのはいかん」

13時ころ、業務に関する報告をするため部長室を訪ねたところ、B部長は「確かこのあと新入教育だったね。どうかね」と尋ね、部長室のソファーにA子さんを座らせ、「(講話の際)立ってしゃべるか座ってしゃべるか。帽子をかぶったままか、脱ぐのか、板書するか、しないか。いろいろなことが考えられる。だて眼鏡をかけることもある」と話をはじめた。

続けて、「受刑者は女性を見ると何をするかわからない」と延々話をし、「講義をしているあなたを見て、裸の姿を妄想しているのがいるかもしれない」「実際に講義中に後ろの方の席で、A子さんを見て、マスターベーションをしている奴もいるかもしれない」などと薄気味悪い笑みを浮かべながら、卑狼な話を延々と続けたのだ。A子さんはこのときの部長の表情が忘れられないという。

「目がトロンとして、薄気味悪い表情で、何度も『マスターベーション』などの言葉を繰り返していた」

その後もほぼ毎日、部長室に呼ばれて長時間(1回呼ばれると1時間以上2時間程度)話を聞く状態が続く。この頃からA子さんは疲労感に加えて、次第に頭痛や胃痛、背中に痛みを感じるなどの身体症状が現れるようになっていったという。とても疲労感があるのに、夜は眠れない。一時眠りにつくことができても、その後はイライラして目が冴えて、朝まで眠れない状態になった。

さらにB部長の言葉によって、A子さんは受刑者から見世物のようにされているように感じ始めたという。また、男性に話しかけられることや近くに来られることさえ苦痛に感じるようになったとのことだ。拘禁された男子受刑者が女性を見てどのような反応をするか、特に性的な反応をすることはプロであればわかりきっていることだ。それをあえて繰り返し言うことはセクハラ以外の何ものでもない。

思い余ってA子さんはB部長に「こうやって(性的反応などについて)毎日のように聞かなくてはいけないのは、非常にストレスです」と、不快に感じていることを意志表示すると、部長はしばらく考えて、「A子さんがきれいだからだ」と答えたという。

その後も部長室に連日呼ばれ、受刑者がA子さんを見て、裸の姿を想像したり,マスターベーションをしたりするという話が続いたという。

こんなこともあった。部長と二人で、受刑者の面接会場の庁舎2階に向かう途中のことだ。A子さんの前を歩いていたB部長が突然立ち止まった。部長は「まだよく見ていない」「どれ」と言いながら、私服を着用していたA子さんの頭からつま先まで眺めまわした。そして「うん。いい」と漏らしたのだ。

その後、数歩歩いて階段の踊り場まで進むと、B部長はまた立ち止まってA子さんの後ろに回りこみ、襟もとや後ろ襟をつまんだ後、「胸が見えるのはいかん」と言いながら庁舎側に進んだという。