玉木宏が語り尽くす『あさが来た』撮影秘話

いよいよ感動の最終回
週刊現代 プロフィール

「新次郎にも、健康面の陰りが見えてきます。あさからも『病院に行きなはれ』と心配されて。

新次郎役のオファーが来た段階では、彼の死を演じるかどうかは決まっていなかったんです。年老いたところまでは演じるのですが、早めに亡くなってしまうのか、最終回まで生き続けるのかは、分かりませんでした。

でもね、最終週を読んで僕は感動しました。大森さんのメッセージがすごく込められた台本だったので……。これ以上の最終週はないと思います。きっと大森さんの中では、着地点はある時点から見えていて、そうコントロールして着地されたと思うのです。そして、僕ら演者も同じ考えでした。これ以上のラストはないでしょうね」

『あさが来た』の終了に伴う、「あさロス」がいまから懸念されている。

「大丈夫、あさロスを迎えても、また新しい朝が来ます(笑)。放送が終わった次の次の日には『とと姉ちゃん』が始まりますから元気を出してください!

でも、そう言っていただけるような作品に巡りあえて良かったと思います。撮影の最中は、視聴者の方の反応も何となく聞こえ、もちろん励みになっていましたが、ただひたすら撮っていかなければいけなかったんです……。いま全て終わって、結果として、この作品に関われて本当に良かった。

ずっと大阪に身を置いた合宿生活のような日々で、一言でいえば、青春のような、すごく濃密な時間でした」

たまき・ひろし/'80年愛知県生まれ。'98年に俳優デビュー。主な出演作に、映画『ウォーターボーイズ』『のだめカンタービレ』など。6月4日に主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』が公開予定

「週刊現代」2016年4月9日号より