玉木宏が語り尽くす『あさが来た』撮影秘話

いよいよ感動の最終回
週刊現代 プロフィール

クランクアップを迎えた今、『あさが来た』というタイトルに込められた意味をどう考えているのだろうか。

「非常に難しい質問ですね……。『九転び十起き』という言葉も、ドラマの大きなテーマになっています。あさほど波瀾万丈な人生はそうないかもしれませんが、みんなそれぞれの人生を生きていて、毎日いろいろなことが起こる。良いことも悪いこともある中で、モチベーションを保って前に進んでいかなければいけないんです。

鈴木梨央ちゃんの演じる子供時代のあさに『ようよう考えて進んだ道には、必ず新しい朝が来る』と語りかけましたが、前を向いて進んでいれば、いつか朝を迎える。

当たり前のことかもしれませんが、時間が経って朝を迎えるうちに、悲しみだって薄れ、人は大人になっていく。本当に朝ドラにふさわしいタイトルだったと思います」

新次郎役を通して新たな一面を見せた玉木。実は、『あさが来た』の撮影初期は、二足のわらじを履く日々だったという。

6月4日に公開される主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』の探偵・御手洗潔役のことだ。

「『探偵ミタライの事件簿』は昨年4月から撮り始め、『あさが来た』のクランクインと被っていたんです。役柄も全く異なり、飄々とした新次郎に対して、御手洗はにこりともしない。

僕はもともと器用なほうではないので、作品が二つ重なることはあまりないのですが、こうなってはやるしかないと腹をくくりました。とはいっても、どうしていたか正直無我夢中で覚えていない(笑)。ただ、時代劇と現代劇なので、差は付けやすかったかな、と。現代劇と現代劇、ましてや両方東京が舞台ですと、ややこしかったでしょうね……。

新次郎のイメージで映画を見ると、ギャップしか感じないかもしれません。特に終盤の新次郎は、年齢を重ねるにつれ、台詞のトーンも下げ、会話のペースも落としていますから」

巡りあえて良かった

ドラマはいよいよ最終週を迎える。通常は報道陣に公開される最終収録が今回は非公開だったことも話題を呼んでいる。どのような大団円が待っているのか。そして、新次郎の去就はどうなるのだろうか。