中島みゆき『時代』が今日も歌い継がれる理由
~縁の深い3人が、その答えを出した

永遠の名曲

上柳 そうでしょう。でもじつは、本人は赤が好きなんです。真っ赤なトレーナーに真っ赤なパンツとか。そういう格好で深夜にいらっしゃる。

田家 それは意外ですね。たしかに赤といえば、彼女のファーストアルバムの1曲目に『あぶな坂』という歌があります。これは、様々な事情で怪我をした男たちがその坂を越えようとして転げ落ちていくという歌です。

その曲のなかに、紅い花に魅せられてみんなが坂を登ってくるというくだりがある。赤が象徴的な色として歌われているんです。自分の思うように生きられなかった人たちに向けられた『あぶな坂』と、もっと俯瞰的に人生を包みこむ『時代』。僕はこの2曲が彼女の原点だと思いますね。

八神 『時代』は進化する歌です。時代が変わるごとに、進化し続けていく。

田家 すぐれた歌というのは、結局そういうことなんでしょうね。誰が歌っても、その歌っている人の歌になるし、みんなの歌になる。『時代』はこれからもずっと、歌い継がれていく永遠の名曲なんだと思います。

(週刊現代スペシャルより)

電子版「週刊現代スペシャル」は432円で好評発売中(こちらをクリック