がんの名医が選ぶ「私が診てもらいたいがんの名医」50人

【保存版リスト】がんになったらここに行け!
週刊現代 プロフィール

もし放射線治療が必要となったら、群馬大学の鈴木和浩教授に相談します。放射線治療には放射線を出すチップを体内に埋め込む『小線源治療』や外から放射線を当てる『外照射』がありますが、群馬大では高度先進医療の『重粒子線治療』も受けられます」

患者の気力を引き出せる力

喉や口腔にできた頭頸部がんは、皮膚が薄く、血管も細いので手術が大変だ。1cm余分に切るかどうかで、どれくらいの食事が可能か、どれくらい会話機能が温存できるかが変わってくる。当然、技術力も問われるが、声や外見に関わる問題も生じるので、医師の人柄が問われる。国立がん研究センター中央病院の松本文彦氏が語る。

「がん研有明病院の川端一嘉先生は、素晴らしいお人柄です。以前、同じ職場にいたとき、先生が外出して予定よりずいぶん遅れて帰ってこられた。どうされたのですか、と尋ねると『患者さんの家に寄って様子を見てきた』というんです。大病院の名医といわれる人が、まるで近所のホームドクターのように働いている。

それでいて手術現場では百戦錬磨ですから、いつもどんと構えている。どんなに想定外のことが起きても、おろおろしているところなど見たことがありません」

手術など治療の方法が見つからないときに、最後に行きつくのが緩和ケアだ。この分野の第一人者、NTT東日本関東病院の堀夏樹氏が語る。

「緩和ケアは、単に治療手段がないから看取るということではないと思います。体力や気力が低下している患者さんの潜在能力を引き出して、『がんが治った気がする』というほど患者さんが元気になり、自宅に戻ることを後押しするのが私たちの仕事なのです。