飛び交う怒号! 住友不動産「全棟建て替え」住民説明会・完全中継

週刊現代 プロフィール

「聞こえねーよ!」

冒頭のように会場は一気に怒号に包まれたのだ。

住民たちは畳みかけるように伊藤取締役に詰め寄っていく。

「私の代から含めて理事会は本当に煮え湯を飲まされてきているんですよ、その結果がこの慰謝料200万なのか」

「ららぽーとのほうは慰謝料300万円と聞いていますが」

「ららぽーと」とは、同じく「傾きマンション」として昨年騒がれた三井不動産と旭化成が手掛けた横浜のマンションのこと。そこでは三井不動産から住民に慰謝料として300万円が提示されていたため、なぜ住友不動産はそれより少ない額なのかと問い詰めたわけである。

伊藤取締役が「過去の判例などを勘案しまして……」などと答えると、会場からは、「なんで200万円なのかわかんないんだけど!」「安すぎるよ!」とヤジが飛び交う。

一人の女性住民は突然、切実な実情すら語り出した。

「うちの場合は、毎日毎日ヒビが増えていく。毎日バッツン、バッツンとすごい音がして、昨日なんかはバーンって音が3回くらいした。私はそれを2年間も我慢してるんだよ。私は2年前から本当に大丈夫なのってずっと聞いている。それで、この金額ってなに? あなたは私の家族がどんなに辛い思いをしたかはまったく興味がないってこと?」

なめるのもいい加減にしろ

本誌の取材に、住民の一人は言う。

「200万円というのは住友不動産の誠意がまったく感じられませんでした。'03年にこのマンションが分譲された1~2年後から、われわれは渡り廊下部分のずれなどを指摘し続けてきたが、『問題ない』の一点張りで押し通されてきた。'14年に杭が堅い地盤に未達であることがわかった際も、住友不動産は南棟だけを建て直して、残りの東棟とA棟は補修すれば済むと言い続けてきた。

われわれは不安の中で何年もこの欠陥マンションに住み続けてきたのに、いまさら『全棟建て替えるので、200万円払うから許して』は通らないでしょう。