殺人エアバッグタカタ社長、ベッキー&川谷、東芝元会長……あの騒動の主役たちは「今」

週刊現代 プロフィール

でも、西田さんだけは訪れるメディアに形だけですけど、応対している。『弁護士よりオレのほうがエラい』という感覚をいまだに持っている人ですから」

別の経済記者が明かす。

「西田さんには東芝から起こされている損害賠償訴訟があるはずですが、それも茶番劇になりそうなんです。西田さんら旧経営陣5人に対しての請求額が3億円から32億円に上がり、単純に割ると1人約6億円。西田さんは社長、会長の在任時に年間1億円以上の役員報酬を得て、約10年間つとめた。庶民感覚だと自己破産する額ですが、それくらいは十分に払えてしまうでしょう」

そんな西田氏が今、一番おそれているのは何か。前出の記者が説明する。

「あの年齢になって刑務所に入るのは何よりつらい。有価証券報告書虚偽記載罪は大きな犯罪なので、粉飾決算だ、となって逮捕されれば、少なくとも拘置所に入らなくてはならない可能性がある。

去年、問題が発覚してから西田さんは『自分たちが意図的に粉飾を指示したことはない』と説明し、責任は一切、認めていない。それはお金の問題というより、刑事事件になって、刑務所に入ることだけは逃れたい、ということだと周囲は感じています」

捜査当局が刑事告発に踏み切る「Xデー」は近い。

「東芝は医療機器子会社の『東芝メディカルシステムズ』をキヤノンに売却する方向で最終調整に入るなど事業の切り売りをすすめ、事実上の『解体状態』に入った。特捜部は、歴代3社長を告発することによって、マーケットに影響を及ぼしてしまうことを嫌がっていたが、その段階も過ぎた」(全国紙経済部記者)

メディアの訪問を寛大に受ける姿勢を見せているのは、東芝のドンとして君臨した西田氏の、最後の大見得なのかもしれない。

「週刊現代」2016年3月26日・4月2日合併号より