3人以上殺害か!?「川崎老人ホーム転落死事件」に驚愕の新証言

元同僚が明かす今井容疑者の“闇”
中村 淳彦 プロフィール

――3人目の転落死が起こったのは2014年12月31日。今井容疑者は2015年1月から夜勤を外されて、シフトは日勤だけになった。

飯山: そうです。日勤専門で働くようになった今井は、ライン表通りに仕事をしていました。2015年の1月から利用者の盗難騒ぎが始まって、4月末くらいまで続いた。今井が窃盗を疑われて、すべての介護業務から外されたのが逮捕される直前の5月。逮捕前は庭掃除などをしていました。そのとき「犯人は今井だったんだ」と初めて気づきました。

――施設によっては、認知症高齢者に現金を持たせない、という規則がありますが、介護施設は利用者が生活をする場でもあるので、基本的にはみんな財布を持っている。盗もうと思えば簡単に盗める環境です。

飯山: はい、普通に買物に行く方もいるし、要支援2や要介護1の介護度の低い高齢者は、現金を所持しています。今井はそういう人たちからは現金を盗み、指輪や貴金属は認知症利用者の入浴介助の際に盗ったんだと思います。認知症の方々は盗られてもわかりませんから。

――どの施設も、職員には利用者からの金銭享受をしてはいけないという説明をしています。Sアミーユ川崎幸町の介護職員も、その規則を守っていますよね。

飯山: お礼と言ってお金を渡してくる利用者はたくさんいますが、それは絶対に受け取らないでくださいという規則があるので、みんな断っています。僕も何度もあったけど、すべて断ってきました。どこの施設もお金を盗る介護職がいるという前提はないし、施設がお金の管理をするわけにもいかない。経済的な拘束とか、後見人じゃないと権限がないとか、いろいろ問題もありますし。

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今井容疑者は2015年5月21日に窃盗容疑で逮捕され、9月24日に横浜地方検察庁川崎支部から懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。同年1月から5月にかけて19件の窃盗を繰り返し、被害総額は200万円を超える。

妹を死んだことにしていた

――今井容疑者は、盗んだお金をどう使ったのでしょうか。

飯山: 今井は3月あたりから、すごく羽振りがよくなった。施設の中でいろんな人に奢りまくっていました。逮捕される2ヵ月くらい前から、とにかくお金を持っていた。僕たち同僚の介護職を、お台場にある日航ホテルの鉄板焼き屋に連れて行ってくれました。

――飯山さんも奢ってもらったのですか。

飯山: 僕は4月中旬に今井と2人で日航ホテルに行きました。鉄板焼きを奢ってもらって、会計は7万7000円。僕ら庶民が行くような店じゃないですよ。「万馬券が当たった」って話していて、今井の言うことは全部信じていたから「すごい」と思った。

――2人で7万7000円ですか。すごい金額ですね。

飯山: 超高級店でした。シェフがアワビや神戸牛を焼き、蓋をして客席まで持ってきて切ってくれた。今井は「日航ホテルにはよく宿泊している。この店、俺の行きつけだから」と言っていました。メンバーズカードがあって、そのランクももうすぐゴールドかプラチナに上がると話していたのを覚えています。