「民進党」をナメてはいけない~合流の舞台裏と、自民が怖れる共産党との連携の可能性を明かそう

鈴木 哲夫 プロフィール

小沢は出てくるのか

民・維合流は、野党再編の第一歩に過ぎない。これから何をやるか、何を見せるかでその成否が決まる。

まずは政策だ。実は、民主党の枝野幸男幹事長が、2月20日の社民党大会に出席して挨拶した際の言葉に大いなるヒントがある。

枝野氏は、野党5党にはそれぞれ政策の違いがあるが、一致できる三つを挙げた。一つは、安保法制を強硬に進めた安倍政権に対し「立憲主義」を取り戻す政策。二つ目は「国民生活」を取り戻す政策(大企業優先をやめ、格差や貧困に苦しんでいる国民を救おうというもの)。三つ目は「民主主義」を取り戻すこと(数の力でなんでも決めるやり方はおかしいということ)。

その中でも「ポイントは国民生活の政策」と言うのは、両党の合流を進めてきた民主党幹部だ。

「米大統領予備選で若者から圧倒的に支持を受けているサンダース氏がカギですよ。アベノミクスで儲かっているのは大企業と投資家だけ。生活者は非正規問題や格差など不満が充満している。その視点で国民に響く生活者のための政策をまずまとめ、そこを真面目に訴えれば安倍政権との違いがはっきりする」

また、数をさらに増やすことも必要だ。維新幹部は「次は社民党や生活の党に声をかける」としながら次のような「野党総動員プラン」を語る。

「いま生活の党との合流を急ぐと、小沢アレルギーを持っている人が『小沢抜きで』と騒ぐ可能性があるので、時間をかけたほうがいい。大胆な戦略としては、小沢さんに合流してもらい、たとえば国対委員長をやってもらうとかアリじゃないか。政権と戦うというのはそういうことだ」

ようやく、野党が統一へ向けて動き出した。共産党も含めた野党共闘は「個々の政策が違い過ぎる。野合だ」といった批判が続く。しかし、「一強」政治は驕りを生み、政権交代がないという慢心から国民の声に耳を傾けなくなる。まとまった数やある程度のかたまりの野党がいてこそ、政権や与党は常に緊張感を持ち謙虚になる。そのためにも、やはり野党がバラバラではなくできる限り一つになることは重要ではないだろうか。

民・維両党は3月中に新党を結成するが、合流の成否は、今後野党全体を巻き込んだ次のステップへ、切れ目なく進めるかどうかにかかっている。

関連記事

おすすめの記事