「民進党」をナメてはいけない~合流の舞台裏と、自民が怖れる共産党との連携の可能性を明かそう

鈴木 哲夫 プロフィール

最低でも20はひっくり返る

さらに、共産党の最新の動きを付け加えるならば、「共産党が200の小選挙区で候補を取り下げてもいい」と非公式に明らかにしたというのだ。参議院の1人区だけではなかった。なんと衆議院の小選挙区でも譲るという。

これは、3月はじめに行われた野党5党幹部の会合でのことだ。共産党幹部は「覚悟を決めていますよ。安倍首相は与党に有利なダブル選挙を仕掛けてくる可能性が出てきた。そうなれば野党の選挙協力も衆参で一体化させないといけない。うちは早くから、過去の各地域の比例票の出方を見ながら(小選挙区の)候補を70~75ぐらいに絞ろうと。約200は野党統一候補応援に回っていいということです」と話す。

この情報はまだオープンになっていない。民主党の枝野幸男幹事長は、選挙協力を衆院選まで広げる可能性について「想定していない」と話しているが、「民主党にとって共産党と対等な選挙協力は難しいから、枝野さん側からは『イエス』とは言えない。しかし、共産党の基礎票が流れてくるのはありがたい。そこで、自主的に共産党が応援するという形におさめるために、その辺りの駆け引きをいまやっているところ。だから、言い回しが慎重なのだろう」と他の野党幹部は言う。

もし200小選挙区で共産党が候補者を取り下げるとなれば、「自民党も打撃は免れない」と、自民党の選挙にめっぽう強い議員は語る。

「14年の衆院選では、共産党も小選挙区に独自候補を出していたから、自・民か維・共産の三つ巴で戦ったところが多い。今回は民・維が合流して選挙運動が一体化する上に、そこで共産が乗ってくれば、単純に前回票で計算するとひっくり返るところが20ぐらいは出てくる。スキャンダルなど風が吹けば20じゃ済まない」(同議員)