サラバ社畜人生!40歳で大企業を辞めた男たちが教える「稼ぐ思考法」

井上 久男 プロフィール

また、CCL社のオフィスでは多くの女性たちが活躍している。40人という小さな所帯にもかかわらず、妊娠、出産を経た女性たちもほぼ全員が職場に復帰し、当然のようにコアメンバーとして会社に貢献する。「ダイバーシティチームは、ある意味必然、当然のこと。Aクラス社員ばかりでもないし、100%の時間を会社にコミットできる社員ばかりでもない。それぞれが出来る範囲で最大限会社に貢献できるような環境にすることで、混成チームは強くなる」。

決して綺麗ごとではない。米国の経営学者、故ドラッカー氏も経営者にとって大切なことは「使命感」だと説いている。確かに成功した経営者ほど、最初は損得抜きで「使命感」に燃えながら新製品や新サービスを開発、それらが社会をよい方向に変えることで消費者から受け入れられている。「儲けは後からついてくる」といった発想の人も多い。

米倉氏の働き方をみていると、「報酬」とは何だろうと思う。決して金だけではない。仕事を通じて得られる「知識」「誇り」「人間関係」「人としての成長」も報酬なのではないか。もちろん金は大事だが、独立して苦難を乗り越えながらやり遂げようと思えば、こうした長期的な視野で得られる「報酬」も大切だ。

「17年間育ててくれた東京海上にはとても感謝している。40歳まで大企業で育まれたことでビジネスマンとしての基盤が形成された。一方グローバルで競争できる力をつけるためには、武者修行が必要だと思い、外に踏み出した。いすれは東京海上にも恩返しできればと思っています」と米倉氏は語った。

米倉氏のように、リスクを取って会社を飛び出した男たち生きざまを一冊の本にまとめた。これを読んで、「一歩踏み出す勇気」を持つきっかけとなれば幸いだ。