台湾球界屈指のスラッガーが徳島インディゴソックスに入団! 監督が明かす「魅力あるチームづくり」

スポーツコミュニケーションズ

日本人の奮起に期待

もちろん、戦力的に泰山は実績があり、経験も豊富ですから、打線の軸になってくれることでしょう。ただ、もう39歳。シーズン通じて、どこまでできるかは未知数です。むしろ日本人の若手が泰山に負けないよう、奮起してほしいと感じています。理想は、既存の選手がベースとなって、その上に泰山をはじめとする外国人がかみ合うスタイルです。

今季は他にもミャンマー出身のゾーゾーウー(元香川)、パキスタン出身のアブドラ・バラ(八潮高-06ブルズ)と多国籍な陣容となります。まだ発表していませんが、外国人はさらに左投手が1名、野手が2名、入団予定です。野手のひとりは肩が強く、ピッチャーとの二刀流も可能ではないかと考えています。このように興味を持ってもらえる選手をひとりでも増やすのも僕たちの仕事です。

これからスタートするキャンプでは紅白戦を実施し、実戦形式で選手を見極めていくことになります。投手陣では福永春吾エドワード・ウィリアム・ブランセマの2本柱に次ぐローテーション投手を確立しなくてはいけません。

その第1候補は左腕の山藤桂。昨季はリーグ選抜の一員として北米遠征に参加し、経験を積みました。しかし、今季初実戦となった2月25日のハンファ・イーグルス戦では2回4失点。ふがいないピッチングとなってしまいました。サウスポーはバラやウーなどの加入で競争が激化しただけに、彼も登板機会の保証はありません。現状に甘んじることなく、危機感を持って臨んでほしいと思います。

バッテリーを組むキャッチャーも1枠をめぐる争いです。昨季、メインでマスクをかぶった宮下直季に、2年目の中島健介も伸びてきました。守備や打撃に落ち着きが出てきて、今季は出番が増えるでしょう。未発表の新人選手も含め、3人でポジションを奪い合うことになります。

チーム内が活性化すれば、戦力が底上げされ、プレーの質も高まります。勝っても負けてもいい試合ができると、ファンの方にも「また来よう」と思っていただけるでしょう。そのためには残り1ヵ月、まだまだ全体的なレベルアップが求められます。今年は野球で徳島を盛り上げ、さらに応援していただけるチームになるよう頑張ります。

中島輝士(なかしま・てるし):徳島インディゴソックス監督
1962年7月27日、佐賀県出身。柳川高時代はエースとして3年春の甲子園に出場。プリンスホテルに進んで野手に転向する。87年のソウル五輪予選で日 本代表に選ばれて活躍。本大会でも好成績を残し、チームの銀メダル獲得に貢献する。89年に日本ハムにドラフト1位で入団。1年目に史上2人目となるルー キーの開幕戦サヨナラ本塁打を放つ。92年はオールスターに出場し、打率.290、13本塁打をマークした。96年に近鉄に移籍後、98年限りで引退。そ の後は近鉄や日本ハムで打撃コーチ、スカウトを歴任。11年には台湾の統一セブンイレブンでコーチとなり、12年途中からは監督に昇格する。14年は徳島 のコーチを務め、15年から監督に就任。