目標を達成する人は「絶対にやらないこと」を3つ決めている

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荒木 香織

そんな人に必要なのは、「どんなに小さくてもいいから、達成感を感じること」

そうすれば、自信がつき、自分の価値を感じられるようになります。人は成功を体験し、達成感を得ることで、「次はもっとがんばろう」という意欲が湧いてきます。

そのためには、あえて絶対にクリアできる目標を設定し、それを連続してクリアしていくことも必要です。

最近はコピーすら満足にできない学生がけっこういます。驚かれるかもしれませんが、コピーを真っ直ぐとれない学生はめずらしくないのです。自分でコピーをした経験がないからなのかもしれませんが、当然、ページの順番を確かめて、ホチキス止めをすることもできません。

「どうしてそんなことができないの!」

つい怒りたくなりますが、怒っても何の解決にもなりません。怒ったからといってコピーがとれるようになるわけではないし、怒られれば、とくに最近の学生はとたんにシュンとします。

「コピーはこうやって真っ直ぐとるんやで」

私は、そう言ってやり方と気をつけるべきことを教えるようにしています。

すると、その学生は「できた」と笑顔を見せます。

「な、できたやろ?」

こんな簡単なことでも、できなかったことができれば自信になるし、ほめられればうれしいから、それからは「先生、コピーならいくらでもとりますよ」と、気持ちよく引き受けてくれるようになります。

そうなると、今度は本棚にファイルを並べるときも真っ直ぐ立てるようになる。「次、何かすることないですか?」と自分から聞くようになる。そうした達成感を重ねていくうちに、エクセルでシートを作成できるようになる、データを統計処理できるようになる……というふうになっていくのです。

「期限のない目標」は無意味

もうひとつ重要なのは、期限を切ること。つまり、「いついつまでに達成する」と明確にしておくことです。これがないと、目標とは言えません。締め切りや期限がなければ動こうとしないという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

日本人は、じつは目標を立てること自体は好きで、得意です。とくに自分に対する理想が高い人は、あれこれ目標を立てる傾向があります。スケジュール帳を真っ黒にしないと不安になるというのも、そのひとつでしょう。