『真田丸』を100倍楽しむ基礎知識
〜これを読めば大人気の理由がよくわかる

週刊現代 プロフィール
真田の佐助 佐助(右端)は、必要とあらば味方をも欺く手練。甲州の忍びは、もとは武田信玄が盗賊を集めて組織した

「忍び」の力量が生死を分ける

徳川の半蔵 半蔵(右)は代々の忍びの家系。武田を裏切って徳川についた梅雪は、無謀な別行動で横死した

「佐助!」と呼ぶと、どこからともなく飛んでくる、百姓のなりをした無口な男。藤井隆が演じる真田家の忍び・佐助は、実在については諸説あるが、有名な「真田十勇士」のひとり「猿飛佐助」を踏まえたキャラクターだ。

戦国時代は、まさに忍びの全盛期。別名の「透っ破」が「すっぱ抜く」の語源でもある通り、諜報活動の要として、実際に武将たちに重用された。

第5回では、信長の死を知った徳川家康が、大坂・堺から伊賀の山道を通り、岡崎城へ命からがら帰還した。この「伊賀越え」の道中、一行は伊賀の忍びにして家康の家臣・服部半蔵(浜谷健司)の助けを得る。一方、途中から別行動をとった旧武田家臣の穴山梅雪(榎木孝明)は、落ち武者狩りに遭って死ぬ。

まだ武士と農民の区別も曖昧な戦国時代。歴戦の武将といえど、彼ら忍びの諜報・斥候なしには、土民に命を奪われかねなかったのだ。

「週刊現代」2016年2月20日号より