SMAP独立騒動から20日…そしてすべては「なかったこと」になる

週刊現代 プロフィール

あの日の目を潤ませた加藤氏の姿は、まさしく今の中居の姿と重なる。実に悲惨だ。だが、そんな目に遭わされて生き恥を晒すくらいなら、なぜ「独立する」という初心を貫かなかったのか。

同志も世間も失望させた加藤氏は、政治家としての信望とカリスマ性を一夜にして失い、「敗残者」という汚名だけが残った。中居も、そしてSMAPというグループ自体もまた、「偶像」としての魅力を一瞬にして失った。今後、バラエティー番組で中居らがいくら愛想を振りまいても、そこには痛々しさと哀しみが漂う。20年以上も芸能界のトップランナーとして君臨してきたSMAPは、確かにこれで事実上、「死んだ」のである。

恐るべきは、自らの支配下にあるとはいえ、SMAPほどの人気グループを、その一存であっという間に捻り潰した「女帝」の存在だ。前出のジャニーズ事務所副社長で、創業者・ジャニー氏の姉、メリー氏である。

「中居ら4人の独立計画を主導していた飯島女史は、そもそもメリーさんが抜擢した人物です。その飯島女史がSMAPを人気グループに育て上げ、ジャニーズ事務所も巨大な利益を得てきたわけですが、彼女がこれ以上増長することを、メリーさんは許さなかった。

あんな異様な会見を強行すればSMAP自体の人気が暴落し、事務所の大損害になることはメリーさんも十分に分かっていたはず。それでも彼女は、彼らを公開処刑することで、叛逆者がどうなるかを一発で世間と芸能界に示したのです」(民放キー局の構成作家)

芸能界、そしてテレビ業界では、ジャニーズ事務所の実質的な社長が、弟のジャニー氏ではなく、メリー氏であることはよく知られていたという。

「ジャニーさんはどんなタレントが売れるか、といった現場的な嗅覚は凄い。でも、経営者として事務所を運営していたのはメリーさんです。ジャニーズ事務所と、その所属タレントと仕事をせざるを得ないテレビマンにとって、メリーさんの意向は『絶対』です。あの人が赤だと言えば、黒いものも赤になる。誰も、面と向かって異など唱えられない。正真正銘の『女帝』なのです」(民放キー局ディレクター)

キムタクも男を下げた

芸能界に君臨すること、およそ40年。今ではメリー氏と同世代の大物芸能プロ社長らは姿を消し、業界がジャニーズの独壇場となったこともある。ただ、彼女は単なる芸能プロ幹部に留まらず、政財界にまで食い込む手腕の持ち主でもあった。民放キー局役員が語る。

「その敏腕ぶりは、たとえば'92年から'09年まで日テレを支配していた氏家齊一郎元会長に食い込んだことでも知られます。氏家さんは読売新聞の記者出身で、もともと芸能界には接点がなく、興味もなかった。そこにメリーさんは接近し、親交を重ね、信頼を勝ち得た。

今でも、日テレでは『24時間テレビ』のメインパーソナリティーをジャニーズタレントが務めているのは、そうした経緯があるからです」