菅官房長官が語った「安倍総理との本当の関係」

"影の権力者"のホンネ
松田 賢弥

「好きなようにやってください」と言われるだけ

──第二次安倍政権も、菅さんが総理を「総裁選に出るべきだ」と口説いて実現しましたね。

「総裁選で動き回るのは得意中の得意ですから(笑)」

──安倍さんと菅さんの関係を、お互い足りない部分を補い合っていると評する人もいます。安倍さんから「私にないものを菅さんは持っている」などと言われたことがありますか。

「それはないです。あまりしゃべらないですからね、二人とも」

──官房長官として、こう振る舞ってくれというようなことは。

「いや、ないです。『好きなようにやってください』と仰るだけです」

─今、菅さんは好きなようにやっているのかもしれません。とくに人事については、霞が関の官僚を含め菅さんの意向が強いと評されている。

「官僚の人事について言えば、大臣と一緒にだいたいの方向性を決めて、それで官僚に指示を出すというやり方です。とにかく、省庁から出てくる人事は、この人で行きたいという形で来る。だから、決め打ちは駄目だよと。そこは政治家が決めるんです」

─じゃあ、総理とぶつかることはないのですか。

「ないですね。不思議とない」

─率直に聞きます。菅さんは、安倍さんが総理である限り、自分のやりたいことをすべて体現し、一心同体であるように言う。政治家として、菅さん自身が総理を目指すということは考えないのでしょうか。

「まったくない。人にはそれぞれ持ち分というのがあるんじゃないですかね。私は総理を助けて物事を進めていければいい」

─ナンバーツーのままでいいのですか。

「だって大きいことは、たとえ総理でも一人ではできないでしょう。それを支える人がいないと物事が進まない」