羽生結弦かイチローか、松井か内村航平か……決定!いま歴史に残すべき日本人100人【スポーツ・学者編】

週刊現代 プロフィール

「まさにそれぞれのチームカラーを生んだ、『横』への展開を重視する大西さんと『縦』への突破を大切にする北島さん。私は北島さんに軍配を上げる。最短距離を行く考え方こそが王道です」(前出・堂場氏)

マラソン界

男子マラソンは、瀬古利彦、宗茂・猛の双子兄弟、中山竹通が'70~'80年代に引っ張った。

「瀬古の活躍期間の長さには舌を巻きます。'77年の初マラソンから'87年のボストンマラソンまで10年、長く長距離界を牽引し続けたのは驚くべきこと」(前出・島村氏)

女子マラソンでは、バルセロナ五輪銀メダリストの有森裕子と、シドニー五輪で女子陸上初の金メダルを取った高橋尚子が並び立つ。最終的に評価を得たのは高橋だ。

「高橋の走りは、後続を切り捨て『レースをぶっ壊す』というべきもの。彼女がシドニー五輪でサングラスを捨ててスパートをかけたときには神々しさすら感じました」(前出・二宮氏)

だが、有森の人生と走りを重ねる姿も、多くの人々の記憶に残る。

「一人挙げるなら、高橋さんでしょうが、有森さんも素晴らしい。『何のために走るのか』と常に考える方でした。アトランタ五輪で銅メダルを取ったあと、『いま、とても静かな自分がいます』と、喜びを静かにかみしめていたのが印象的でした」(前出・後藤氏)

日本のサッカーをつくった男

日本のサッカーは、釜本邦茂、川淵三郎、三浦知良、中田英寿らの活躍に支えられてきた。

「ストライカーとして、とくに釜本の活躍がすごかった。メキシコ五輪の得点王です。彼ほどの『点取り屋』はその後出ていないんじゃないでしょうか」(前出・島村氏)

だが、サッカーを日本に根づかせたという点で、その最大の功労者・川淵の評価が高かった。前出・後藤氏が言う。

「Jリーグ開幕で、サッカー界の『維新』を演出し、サッカーを野球に並ぶ競技にした功績は大きい。また、チームに企業名でなく地域の名前を入れさせ、スポーツを社会に根づかせたいという意識を持っていた」

最後は異種競技。「ぶっちぎりの世界一」という、日本人ではかつてなかった実力を持つフィギュアスケートの羽生結弦と体操の内村航平はどうか。前出の折山氏が言う。

「甲乙つけがたい。全種目にこだわり続ける内村、常に新しいジャンプを模索する求道者・羽生。私には選べません」

羽生がフィギュア界を牽引しているという点が評価を分けた。

「どちらかと問われれば、羽生でしょう。体操には偉大な先人が多数いますが、男子フィギュアの地位を一気に押し上げたのは羽生です。まだ21歳という若さも恐るべきものです」(前出・島村氏)