あの人はいま【歌手編】キャンディーズのミキちゃん、奥村チヨ、「ひまわり娘」、リンリン・ランラン…

新春特別企画
週刊現代 プロフィール

'73年、『ミカンが実る頃』を澄んだ伸びやかな声で歌い、人気を博した藍美代子(61歳)。'80年、父親の建築会社が倒産して芸能界を引退し、いまは東京・銀座で「ビーネ」というミニクラブを運営する。藍さんが言う。

これまで丸34年間、宮城・仙台市の国分町でパブを経営していました。'02年からは音楽活動も再開して、ジャズをメインにステージに立っていた。でも気づけば還暦で、もっとライブ活動に力を入れたいと、'15年6月に東京に拠点を移したんです。東京はいろいろとおカネもかかるから、慣れている夜のお店を持つことにしたの

声援は点滴1万本に値

藍さんは歌をうたうことにこだわるが、元殿さまキングスのメインボーカル・宮路オサム(69歳)もそんな一人だ。現在も歌手一本で活動する。宮路さんが言う。

いまは週に2~3回、公演をしています。ヒットした『なみだの操』('73年)のおかげ。みんなに忘れられない歌を持っているのは素晴らしい

この曲はオリコン集計で約250万枚の驚異的な売り上げを記録した。

「'90年に殿さまキングスが解散した後、売り上げが落ち始め、築いてきたモノが崩れる恐怖からアルコール依存に近い状態になった。正月も、紅白歌合戦で売れている人たちの姿を見たくなくて海外に逃亡していた」(同)

だが、膵臓を悪くし、8年前に酒を断った。公演への意欲も蘇った。

それからは、歌をうたっていると元気になる。観客のみなさんの声援や笑いは点滴1万本に値すると思っています」(同)

こうした、歌うことへの強い思いがある藍さんや宮路さんと違って、芸能活動にほとんど執着を見せない人物もいる。

奥村チヨ(68歳)は、艶っぽい声で歌う『恋の奴隷』('69年)などが注目を集め、NHK紅白歌合戦に出場。その後、自身の曲『終着駅』('71年)を作曲した浜圭介氏と結婚し、一線を退いた。時折曲を発表していたが、'04年を最後に曲は出していない。奥村さんと親交のあるプロデューサーの草野浩二氏が言う。

今も夫婦仲良く暮らしていますよ。病気をしたという話も聞きません。芸能界から身を引いたのは、浜が奥村をかわいく思って外に出したくないからじゃないかな(笑)

海外出身の歌手はどうだろうか。香港出身の双子アイドル、リンリン・ランラン(56歳)は、デビュー曲『恋のインディアン人形』('74年)が大ヒットした。旧知の芸能プロの幹部が言う。

'70年代の末頃から芸能界を退き、その後はアメリカで生活していました。'99年にはテレビ番組で、一日限定で再結成したこともあった。リンリンもランランも結婚して、リンリンには歌手志望の娘もいました

その後、リンリンはアリゾナ州に、ランランはカリフォルニア州に暮らしていたという。

人気歌手という同じ道を歩んでも、その後の決断は人それぞれだ。

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