外国人が絶句する日本の家族習慣〜父親が幼い娘と一緒に風呂に入るなんてアリエナイ!

鴻上 尚史 プロフィール

でも、やっぱり子供は不安じゃないの? とさらに食い下がると、「最近は、子供部屋の音をモニターできるマイクとスピーカーのセットが簡単に手に入る。だから、子供が夜中に泣いていたら夫婦の寝室のスピーカーが教えてくれるから、すぐに子供部屋に行けるの」とアメリカ人女性が言いました。

「でも、それは淋しいと泣いた後でしょう? 目が覚めた瞬間が問題なんじゃないの?」と突っ込みましたが、西洋の人たちは「親と子供は別々の部屋に寝るのが当然」と言いました。

西洋 vs.その他の地域

この話題は、どうにもひっかかって、2015年の「新春スペシャル ニッポン人への大ギモン!」という特番で、「どうして、日本人は親子が川の字になって寝るの?」という疑問で再度取り上げました。

この時は50人の外国人に訊きました。すると親と子供が別々に寝ているのは、半数の25人でした。すべて西洋の国々でした。逆に、一緒に寝ているのは、アジアとアフリカでした。

2008年に番組で訊いた時は、親子が別々の部屋で寝るという方に8人中7人が手を挙げたと書きましたが、挙げなかったのはシンガポール、つまりアジアの国の人でした。

南北アメリカ、西欧、東欧、ロシア、彼らは全員、生まれてすぐに子供を別の部屋に寝かせていました。

ここで、西洋側の意見に近いことを言えば──実際に、日本で夫婦仲がギクシャクしてくるのは、子供が生まれてからが多いと言われています。子供が生まれ、夫婦の時間が減り、子供が一緒に寝るようになると営みも減る。それで、夫婦が離婚してしまうのなら、夜、子供が淋しくならないように一緒に寝ていても、結果的には、子供にひどいことをしていることになるのかもしれません。

イスラエル人女性が「日本のように父親が夜遅くまで働くのならなおさら、夫婦の時間をちゃんと取らないといけない。子供と一緒に寝ていてはそれができない。子供を別の部屋で寝かした後に、夫婦が話したり食事したりする大切な時間を持たないと」と言っていました。