「携帯電話を持たない」生き方
〜手放してみて初めてわかったこと

小川 糸 プロフィール

こういう心構えみたいなものは、どんな環境でも生きる強さにつながるはず。できるだけ衰えさせたくないと思います。

もうひとつ、私が携帯電話から積極的に距離を保つ理由は、その情報量の多さです。今の携帯電話は電話というより情報の玉手箱。歩きながら小さな画面を食い入るように見ている人をたくさん、街中で見かけます。でも、すぐそばにあるきれいな空や季節の花に気づかないなんて、もったいない。小さな画面から目を離すだけで、素敵な出合いがあるかもしれないのに。

情報からあえて「離れる」という決意。リアルな世界を見る楽しみを満喫したいから、これからも私は「ケータイなし」の生き方を貫くだろうと思います。

テレビのないリビング。仕事場でもあるので日常生活にメリハリを持たせる工夫をしたい

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小川糸 (おがわ・いと) 2008年に発表した小説『食堂かたつむり』(ポプラ文庫)が映画化され、ベストセラーに。同署は、2011年、イタリアのバンカレッラ賞、2013年、フランスのウジェニー・ブラジエ小説賞をそれぞれ受賞した。そのほかおもな著書に、『喋々喃々』『ファミリーツリー』『リボン』(以上、ポプラ文庫)、『にじいろガーデン』(集英社)、ドラマ化された『つるかめ助産院』(集英社文庫)などがあり、最新の長編小説では、『サーカスの夜に』(新潮社)がある。

これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条
著者=小川糸
(講談社、税込み1,404円)

一生添い遂げるものを探す喜びは、ものがいらない生活を始めるスタートでもある。人生をもっと豊かにするコツを小川糸がアドバイス

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