銀座の若いホステスに「後藤新平って知ってる?」と訊いてみたら、日本の歴史教育のマズさがよく分かりました。

島地勝彦×黒鉄ヒロシ 【第4回】
島地 勝彦 プロフィール

黒鉄 かしこまりました。では次に会う機会までに作っておきますね。褒められついでにもう1杯いただけますか。もちろんネスプレッソのお代わりも。

ヒノ 黒鉄先生、大丈夫ですか。本格的に酔っ払わないでくださいよ。

シマジ これだけ飲んで酔うなというのも酷だろ。酔っていく過程を文章で描くのは難しいけど、まあ、面白いかもね。

ヒノ まさかシマジさんまで酔ってきたんじゃないでしょうね。勘弁してください。

黒鉄 この対談はヒノさんが纏めているんですか?

ヒノ いえいえ、シマジさんが自ら纏めていらっしゃいます。

黒鉄 シマジ先輩は書くことがよほどお好きなんですね。

シマジ 文章が面白く書けたときの高揚感が好きなんです。

黒鉄 そうだ、日本刀は鞘が抜けるものを作りましょう。

シマジ ありがとうございます。それはうれしいですね。

ヒノ こういうのは、ひとつ作るのにどれくらい時間がかかるものなんですか?

黒鉄 こんなの屁のような時間ですよ。木をこういうふうに曲げて、下げ緒のところに糸をつけて、鍔は革でつくります。

シマジ いま高級腕時計のベルトに海の宝石といわれるエイのヒレを使うのが流行っているでしょう。ナポレオンの時代に西洋刀の柄のところによく使われたんですが、日本でも古くから刀の柄に使っていたそうですね。

黒鉄 そうです。日本刀ではエイのなかでもイボイボの大きいのを柄のいちばん目立つところに嵌める細工師がいたようです。エイ革は光って美しいですからね。

シマジ わたしはずっと エイのことをフランス語で「ガルーシャ」というものだと思っていたんですね。ところがガルーシャというのは、ナポレオン時代の刀や鎧の細工師で、ジャン・ クロード・ガルーシャという人の名前でした。彼がよくエイを使っていたんでエイの細工物をガルーシャというようになったそうです。

ヒノ そうだったんですね。どこでそんな小ネタを仕入れたんですか?