「炭水化物抜き」は失敗する!

最も健康的で確実なダイエット方法は何か
中沢 彰吾

最も健康的で確実なダイエット

ちなみに同じものばかり食べ続けるということは、皆さん簡単にできますでしょうか。私の場合、かねて肉は大好きでしたが、牛、豚、鶏とローテーションを繰り返していたらそのうち見るのも嫌になりました。

魚もそうそう量を増やせません。さばのみそ焼きもさんまの塩焼きも、温かいご飯あっての美味しさです。さばばかり何切れも食べるのは拷問でした。

野菜も同様です。キャベツは体に良いというのが定説ですが、毎日千切りキャベツばかり食べていたら、やはり見るのも嫌になりました。

現今のさまざまなダイエット法に共通するのは、偏った栄養素の摂取で一気にやせてしまおうという姿勢です。

たしかに、ラクしてやせたい。そんな気持ちもよくわかります。

しかし、私が体験したように、体重とともに健康も失ってしまっては、本末転倒ではないでしょうか。

国が定める日本人の食事摂取基準では、三大栄養素とビタミン、ミネラルについては不足リスクと過剰リスクとがあるとしています。そのため適正量や上限量などのデータが提示されています〉(本書79ページ)

少食も大食いも健康には悪影響がある。私たちはこれを軽視しがちです。毎日の食事でデータを意識される方はほとんどいないでしょう。しかし、その結果、私のような体調不良や未病を引き起こしているとしたらどうでしょうか。

本書でご紹介している各種栄養分の推奨量というのは、決して多くありません。推奨量を最低限守った食事を摂ること、それは糖質抜きダイエットほど超短期での効果はないでしょうが、最も健康的で確実なダイエットと言えるでしょう。

脂質も糖質もたんぱく質も適量を摂取して、それぞれがそれぞれの役割をストレスなく果たすことが体にとって最も負担が少ないことは、体内で余計な化学変化をする必要がないので当然なのかもしれません。