中間管理職必読!「眠っている才能を伸ばす方法」楽天・梨田昌孝新監督

この男が行くと必ず強くなる
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さらに来季、2年目を迎える安樂智大にも秋季キャンプのブルペンで直接指導をしました。投手陣のボールの握り方を見て回ったのですが、安樂は指を少しボールから浮かして握る。その場合、ボールを離す瞬間、指にボールを乗せて十分なスピンを与えることができない。ボールが指に乗っているコンマ何秒が、投手に不可欠な、いわゆる「間」なのです。

これまで一緒に戦った投手の中では、岩隈久志(元近鉄、来季よりドジャース)が肘や手首をうまくしならせて、ボールに十分な回転を与えていた。ボールの握り方は人それぞれでいい。安樂にはボールを離す瞬間に指の腹にボールを乗せる意識を持つことで、高校時代を越える球威にしたい。このあたりが、若手有望株に持ち場を与える、ということです。

私は、楽天が日本一に輝いたときに監督だった副会長の星野仙一さんから「お前しかいない」と言われ、その言葉を意気に感じて就任しました。

星野さんがおっしゃっていたのは「背広を着ていたって、一緒にやっているつもりなんだ」と。三木谷浩史オーナーの熱意も感じます。上司やスタッフ、現場すべての思いを勝利に結びつけなければいけない。現場を任された以上、チームの結果を出すことにこだわって、監督という「中間管理職」の役割をまっとうしたい。

過去、私が優勝したのはいずれも就任2年目ですが、楽天で初年度の指揮をとる来季、遠慮をするつもりはありません。リーグ優勝をはたし、私にとって初の日本一にむかって、1年目から邁進したいと考えています。

「週刊現代」2015年12月26日より