中間管理職必読!「眠っている才能を伸ばす方法」楽天・梨田昌孝新監督

この男が行くと必ず強くなる
週刊現代 プロフィール

最下位からの再起を図った翌'01年の開幕。日本ハム戦の初回にいきなり5失点です。

面喰らいましたが、そこからの反発力が前年と違った。七回に礒部公一が勝ち越し3ラン。守備の負担を減らして打撃センスを引き出すため、礒部を開幕直前に捕手から外野手にコンバートしたことが的中しました。

同じ捕手として、礒部にどの持ち場を与えれば輝くかはわかっていた。10-9で勝ったその試合に、「多少の失点をしても、それより1点でも多くとって勝つ」というこのシーズンの勝ちパターンが凝縮されていました。

2年前に大流行したドラマ『半沢直樹』みたいに、2点取られても「4点取ってこい。倍返しや」とベンチで気勢があがるイケイケムードは1年間衰えず、投手陣の防御率が4・98と優勝チームとしては史上最悪でしたが、スタイルより勝利にこだわって優勝することができました。

日本ハムでは、優勝して勇退したヒルマン監督から引き継ぎ、1年目は3位。優勝した西武との勝利数の差はわずか3でした。リーグトップの防御率とは対照的に、総得点が最下位。日本ハムの打線には、ノリのような右打者の大砲はいなかったので、その中で得点力を上げる方法に頭を巡らせました。

1、2番は抜群の機動力を持つ田中賢介、森本稀哲で固定し、本塁打は少なくても、ヒットエンドランやバントなどで次の打者につなげられる高橋信二を、5月末から4番に抜擢しました。

高橋は従来の長打一本で試合を決める4番像とは違う。でも彼はチーム1位の打率・309を残し、チーム打率、総得点もリーグトップに上昇した。高橋は本来、捕手ですが、その年に右膝を痛め、一時的に一塁に配置転換した。礒部同様、捕手のコンバートがうまくハマったんです。

再生の3法則

では楽天の現状はどうなのか。力がないのではなく、出し切れていない、と感じます。もう一度頂点に返り咲くために何が必要か。それは

●リーダーの再生

●若手有望株に持ち場を与える

●チームに関わっている人すべての思いを現場に凝縮すること

だと考えます。