「不妊治療」は魔法の技術ではない!障害や命の危険…母子ともにリスクの高いお産の現実

「コウノドリ」の産科医が説く
鈴ノ木ユウ, 荻田和秀
TBS「コウノドリ」HPより

漫画「コウノドリ」には、実は強烈な皮肉がメッセージとして込められています。一般の方が読むと、周産期医療の現実や、お産のリスクについて、うまいこと書いてあるなーと思うかもしれません。ただし、産科や新生児科の現場の人間が見たら、「あちこちにケンカ売っとんなー(笑)」と思う内容でもあります。関係各所がざわざわするような、ね。

でも、多くの同業者は共感してくれています。先日も、とある大学病院の方から、「うちも外来に『コウノドリ』全巻置いてます!」と写真まで送っていただきました。それ、「僕に送らんと、講談社と鈴ノ木先生に送ってください」と言いましたけど(笑)。編集長も相当しんどい思いをされたと言っていましたし。

僕は「コウノドリ」の主人公鴻鳥サクラ先生のモデルと言われていますが、僕にしてみれば、コウノドリ先生が大師匠なんです。僕自身がコウノドリ先生に救われていると思います。この仕事を長く続けていると、慢心が出てくるというか、初心を忘れてしまうようなときもあるんです。そこで、あの漫画を読むと、気づかされることがたくさんあります。

「あー、ちゃうちゃうちゃう!もう、今朝の俺、死ね!」みたいな感覚ですわ(笑)。だから、僕自身も炎上覚悟というか、世の中に今まで打ち出せなかったメッセージを出さなきゃダメだなと思いました。

ドラマは最終回を迎えますが、次回は荻田和秀先生と数ヶ月前に第一子を出産したばかりの坂本美雨(ミュージシャン)さんとの対談をお届けします!お楽しみに。

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『コウノドリ』鈴ノ木ユウ

定価:本体562円(税別)/モーニング(毎週木曜発売/講談社)で好評連載中!!

出産は病気ではない。だから、患者も家族も安全だと思い込んでいる。毎年この産院で行われる2000件の出産で、約300件の出産は命の危険と隣り合わせだ。その小さな命が助かることもあれば、助からない時もある。100%安全などあり得ない。それが出産。年間100万人の命が誕生する現場から、産科医・鴻鳥サクラの物語。

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嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』荻田和秀

定価:801円(税別)/講談社+α文庫

「コウノドリ」の主人公のモデルとなった産科医自らが語り下ろした、ダンナのための妊婦とのつき合い方のバイブル。嫁ハンのことはいたわってやりたいとは思っていても、なかなかできないダンナさんのために、豊富な臨床経験から数多くの赤ちゃんとその両親に接してきた著者が、時に絶妙な関西弁も交えつつ、やさしく、厳しく教えます。

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