歌舞伎町の「キャッチ」について行ってみた! 居酒屋・キャバクラ・風俗店……ボッタクリの現在

久田 将義 プロフィール

性悪キャッチとヤクザ

キャッチにわざと付いていった場合の実体験が先ほどの二つの例だが、断った場合どうなるのか。

きっぱりと断れば良いと前述したのだが、最近のキャッチはタチが悪い。

「忍者」のように静かに消えるどころか、余りにも酷い行為をしてきたキャッチがいたのでこれも体験談を書いてみる。

夜の早い時間。場所は、やはり歌舞伎町の裏通りだった。若いキャッチが「どこに行くんですか?」と声をかけてきた。僕は急いでいたので無視をして、歩いていた。余りにもしつこくつきまとうので、つい「どこにも行かねえよ」と乱暴に言ってしまった。こういう受け答えは実は何回かしているのだが、以前なら彼らは舌打ちをして去って行ったものだ。が、このキャッチは違った。

「どこにも行かねえんなら歌舞伎町とか来るんじゃねえよ」と捨て台詞を吐いたのだ。

僕はこれにはビックリした。タチが悪くなったなと実感した。前述の「忍者キャッチ」のような「芸」もない、単に粗暴なだけだ。

僕は思わず「お前、今何て言った?」と言い、足を止めて振り返った。キャッチは十メートルくらい離れていただろうか。いきなり持っていたタバコを僕に向かって投げて(タバコだから遠くに飛ばないためすぐ下に落ちた)、腕を振り上げて突進してきた。

その瞬間、僕も覚悟を決めた。パンチを頭を下げてかわし、タックルに行こうと思ったのだが、キャッチはするっと横をすり抜けて、振り返り様「バカ野郎!!」と罵声を浴びせてそのまま、角を曲がってしまった。周囲の通行人、キャッチ等、皆見ていたと思う。

それにしても、である。

以前なら考えられないキャッチ行為だ。衆目の中、自らの迷惑防止条例違反を大声で吹聴しているようなものである。

これをある広域指定暴力団三次団体組長に話したところ、「そういうのが多くなりました。私にまで話しかけてくるのですから」と言っていた。