マエケンに問われる「覚悟」〜男たちはなぜメジャーを目指すのか

週刊現代 プロフィール

'03年オフ、西武から戦力外通告を受け、メジャーを目指し渡米。アナハイム・エンゼルスの入団テストに合格し、メジャー契約に漕ぎ着けた男がいる。オリックスや西武で投手として活躍した水尾嘉孝だ。引退後は料理人として働いている水尾は、こう語る。

「戦力外を受けて、新たな日本の球団を紹介してくれるという話もあったんですが、それは僕の中で違うと思ったんです。

誰かにお願いして現役を続けるくらいなら、もう一度、自分の力でユニフォームを着たいと思った。メジャーを選んだのは、憧れというよりも、国籍も年齢も一切関係なく、力だけで勝負できる場所だったからなんです。

渡米前は周囲から『お前はメジャーを舐めてる』とまで言われました。でも僕は結果どうこうより、やりたいからメジャーに挑戦したんです。何事も成功か失敗かなんて時間が経ってみないと分からないですからね」

藪も海を渡ったことをまったく後悔していない。

「よくメジャーで成績を残せないと『あいつは失敗した』と言われるけど、僕はアメリカに行って野球を『本気』で楽しむことができれば、それは成功だと思うんです」

野球選手は「結果」でしか評価されない。だが人生は結果がすべてではない。失敗か成功か決めるのは自分自身ーー。マエケンの「覚悟」が問われるときが来る。

「週刊現代」2015年12月19日より

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