経済記者60人がホンネで選ぶ
「すごい会社」と「ヤバい会社」

記事には書けない「企業版ミシュラン」
週刊現代 プロフィール

「組織力」に高評価が集まったのは、マツダオムロン

「経営絶好調のマツダの強さのキーとなっているのが『全社一体』。車の開発部門が困っていることがあれば生産部門がアドバイスして、不可能を可能にする。長年、外資フォードの傘下にあって疲弊していた反動で、自分たちがやりたいことをやれる風土を多くの社員が実感している。

新型車の発表会ではどの担当者と話をしても、車に対する思い入れを熱く語ってくるのは、うっとうしさを通り越して感動するほど」(業界紙、40代)

「オムロンの山田義仁社長は傍流畑出身で、かつトップ就任時に49歳。社長が17歳も若返る超サプライズ人事と騒がれた。

が、実はこの人事は、前任の作田久男氏が作った『社長指名諮問委員会』でじっくり候補者を吟味したうえ、入念に練られた決断だった。特定のスーパーマンに頼るのではなく、社員が一丸となって会社を手堅く成長させるための仕組みが整っている」(全国紙、30代)

日本生命は懐が深い

村田製作所全日本空輸(ANA)三井住友銀行には、「知られざるしたたかさ」がある。

「営業だけが長けた会社、技術だけが優れた会社はたくさんあるけれど、村田製作所はどちらもすごい。

米アップルの力に翳りが出ることを見越して、早いうちから中国の新興メーカーにアプローチしていた。村田製作所に材料を納める取引先の社長でさえ、自分たちの材料が村田のどこの工場に入るのか教えてもらえないくらい、情報管理も徹底している」(経済誌、30代)

「スカイマークの併呑劇では、ANAは1年ほど前から社内で極秘チームを作り、羽田空港の発着枠をJALに取られないように策を練っていた。諜報戦さながらの手まで駆使していて、この会社の恐ろしい底力を見せつけられた」(全国紙、40代)

「三井住友銀行は融資先が問題ありと見れば、メーン先なら銀行主導でリストラ、解体、再編も辞さない。非メーン先だと問答無用の融資回収にかかることも。浪花節的なメンタリティとは相いれないかもしれないが、このスタンスは銀行業の王道。

日銀幹部も、『三菱東京UFJやみずほのように社内政治を優先して内部の非効率を温存したり、ずるずると問題を先送りしない』と評価していた」(通信社、40代)