脚本家・山田太一さんの「わが人生最高の10冊」

「人間」という手に負えない存在
山田 太一

人生最高の10冊 4位~10位

4位:『忘れられた日本人
宮本常一著
岩波文庫 800円
古き良き農村や漁村の暮らしを民俗学者が掘り起こす。「中でも『土佐源氏』が素晴しい」

5位:『柿の種
寺田寅彦著
岩波文庫 700円
名随筆家でもあった物理学者の短文集。「忘れた頃に読み返します。何度読んでも新鮮です」

6位:『吉本隆明 最後の贈りもの
吉本隆明著
潮出版社 1600円
思想界の巨人が詩や短歌から日本を語る。「吉本さんは何を語っても刺激されます」

7位:『日本への遺言 福田恆存語録
福田恆存著 中村保男・谷田貝常夫編
文春文庫 486円
優れた批評家・劇作家が日本を論じる。「福田さんは高校時代から勝手に師と思っています」

8位:『鶴見俊輔集』(全12巻)
鶴見俊輔著
筑摩書房 入手は古書のみ
「鶴見さんの本には教えられます。幅の広い人で、何事も理解しようとする姿勢が凄いです」

9位:『吉野弘詩集
吉野弘著
ハルキ文庫 680円
「吉野さんの詩は素晴しい。書かれている世界は私がドラマで描く領域と重なります」

10位:『谷川俊太郎詩集
谷川俊太郎著
ハルキ文庫 680円
「いつも新作が気になる人。同時代に谷川さんがいることが喜びです」

『週刊現代』2015年12月19日号より