視聴率戦争に異変アリ!
TBS復活、そしてフジはテレ東にも抜かれた

週刊現代 プロフィール

菊野氏は「とにかく『真心』を込めて取り組まないと視聴者はついてきてくれない」と語る。

「技術や素材(=収録やロケの撮れ高、キャスティングなど)は望み通りにいかないことは当然ある。でも、その中で、どうしたら視聴者に分かりやすく伝えられるか、すべて『視聴者ファースト(第一)』でやろうよというのが、社内の共通認識になりつつあります。

例えばCMの入れ方にしてもそうです。今までは何回もCMを入れて引っ張って、引っ張って、結局次週の予告だけだった、なんてこともありましたが、そういうお客さんをガッカリさせることはもうやめようと。テロップの出し方一つにまで視聴者が見やすいように気を配っています」

もう一つTBSが番組作りにおいて変えた点は、ターゲット層の見直しだ。もともとはF1層(20~34歳の女性)を重視していたが、今は「ファミリーで見て楽しめる番組」にシフトしつつある。

テレビは「個人視聴」の時代になり、家族でテレビを見る機会が減っていると言われる中、あえて時代と逆行する戦略を取っていることについて、菊野氏はこう語る。

「たとえば日曜日のゴールデンタイムに日テレが成功しているのも『イッテQ!』や『ザ!鉄腕!DASH!!』などファミリーで見られる番組を揃えているからです。ドラマにしてもバラエティにしても、今は家族で見て温かい気持ちになるものが求められている。

『マツコの知らない世界』や『モニタリング』が高視聴率を取っていますが、そういう家族で楽しめる番組を増やしていきたいと強く思っています。『元来テレビは皆で見て楽しむもの』、その大前提を大切にしたい」

日テレが警戒を始めた

視聴率戦争を制するためには「強い曜日」を増やすことが条件とされる。先述したように、視聴率トップの日テレは、日曜日が圧倒的に強い。

一方のTBSは、金曜日が強い曜日となっている。夜7時からの『爆報!THEフライデー』に始まり『ぴったんこカン・カン』、『中居正広の金曜日のスマたちへ』、『金曜ドラマコウノドリ』と続く流れがしっかりできている。

「TBSと日テレとの差はまだありますが、金曜日が強いことは不気味ですね。一つの番組が強いだけなら気にしないのですが、特定の曜日が強いと、ほかの曜日にも応用が可能なので、油断すると一気にやられる可能性がある」(日テレ幹部)