丸山ゴンザレスがセブ島「墓場のスラム街」を歩く!~『クレイジージャーニー』裏日記③

丸山 ゴンザレス プロフィール

貧民街ではあるが、スラムと呼ぶのははばかられる。そもそもスラムとは、法的な根拠無く家屋を建造して占拠した貧民街である。もっと平たく言えば「勝手に家を建てて住んでいる住宅地」なのである。存在そのものに違法性があるので行政は目の敵にするし、突如として立ち退き要求をしたり打ち壊すことだってあるのだ。

ロレガからはそんな雰囲気はまったくといっていいほど感じられなかった。

道を歩けば「ハロー、チャイナ」や「アニョハセヨ~」と、セブ島で急増している中国や韓国の人民に間違われ「ノー、アイム・ジャパニーズ」と訂正することも面倒になってくるほどに声をかけられた。

とはいえ、路上に置かれたビリヤード台でギャンブルに興じる人々がいるなどスラムらしい光景もあった。

スラムにありがちな一箇所に集められた配線を横目に歩いていると、不意に声を掛けられた。

「ジャパニーズ?」