自己愛の強い母親が、ムスメを不幸にする!
その「束縛」から逃れる方法

放置すると自分の恋愛にまで悪影響が…
キャリル・マクブライド

1 自分の才能や功績を誇張する。充分な功績がないにもかかわらず、自分は優れた人間だと認められることを期待する。
〔例:自分や自分の活動のことばかり話し、娘にはなにも訊かない〕サリーの母は病院のボランティアの話をさも得意げに語る。その口ぶりは、まるで自分が大勢の子どもの命を救った医師であるかのようだ。

2 成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
〔例:自分のハウスクリーニングの技術が、セレブな顧客のあいだで高く評価されていると考える〕メアリーの母親は自分が「重要な」クライアントに必要とされ、いまに自分もセレブとともに、映画業界にスカウトされるものと思いこんでいる。

3 自分が「特別」であり、独特であり、他の特別な人や地位の高い人にしか理解されない、または彼らと関係があるべきだ、と信じている。
〔例:レストランでウエイターを召使い扱いする〕キャリーは、母親と一緒にレストランに行くのが恥ずかしい。常連の女王様のような行動をとるからだ。

4 過剰な称賛を求める。
〔例:ほめ言葉や感謝を要求する〕ジェーンの母親は孫のサッカーの試合を見に行くと、「孫のために自分の時間を犠牲にした」と恩着せがましく感謝の言葉を要求する。

5 特権意識を持ち、特別扱いを求め、相手が自分の望みに当然のごとく従うことを理由もなく期待する。
〔例:自分は特別だから、列に並ぶ必要はないと考える〕マーシーの母親は足が悪いわけでもないのにカジノで車椅子に乗り、列のいちばん前まで押してもらおうとする。

6 相手を不当に利用する。自分自身の目的を達成するために他人を利用する。
〔例:自分にとって利用価値のある「友だち」だけを選ぶ〕サラの母親は、相手が自分のためになにをしてくれるのかで友だちを選ぶ。そして先日、長年の友だちが難病をわずらったと知ると、つきあいを絶った。頼みごとをされたくないからだ。

7 共感の欠如。他人の気持ちや欲求を認めようとしないか、気づこうともしない。
〔例:娘の話をその場で言い直し、正しい言い方を指摘する〕キャンダスの母親はかならず娘の話を正しく言い直し、批判し、人前で娘に恥をかかせる。

8 他人に嫉妬する。または他人が自分に嫉妬していると思いこむ。
〔例:「みんなに嫉妬されて、女性の友だちがいないの」と嘆く〕スーの母親は、自分が周囲の女性に妬まれていると思っている。

9 尊大で傲慢な行動、または態度。
〔例:うちの子どもは、物質的にめぐまれない家庭の子とは遊ばせないと考える〕ジャッキーは母親に、裕福な家庭の子どもとだけ遊ぶように言いつけられた。たいていの子は、うちのような金持ちの娘には「ふさわしくない」からだ。

以上はどれも「なんでもかんでも自分が重要」であり、その反対に「あなたはまだまだ不充分」だという考えの表れだ。自己愛人間は共感と愛情が示せない。感情が薄っぺらで、世間体がなによりも大切だ。

あなたの母親にこのような特徴が見られたら、あなたは「自分が母親に理解されていない」と感じているかもしれない。あなたの母親が娘のほんとうの姿を知ろうとしないからだ。けれど、娘のほうは幼少期から母親の欲求や感情に応えることが自分の役目と思いこんできた。そうでなければ、自分が母親にとって重要な存在でなくなるからだ。

母親の共感と愛情が得られないため、心は通いあわず、娘の欠落感はぬぐえない。母親に愛されたいという娘の欲求は、大人になっても満たされないままになってしまう。