本日上場!日本郵政グループ3社の企業価値を徹底分析する

田中 博文 プロフィール

かんぽ生命は割安

最近では生命保険会社の指標としてEEVが適用されることが多くなりました。EEVとは、European Embedded Value(ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー)であり、2004年に欧州大手保険会社各社の財務責任者のCFOフォーラムによって制定された企業価値の算定基準です。

EEVは企業価値を算定する際、金融市場にて実際に取引されている金融商品と整合性をとりながら、保険会社の資産および負債から発生するキャッシュフローを総合的に評価するというアプローチを採ります。

具体的には、バランスシート上の純資産額に必要な修正を加え算出した「修正純資産」および各保険会社が保有する保険契約から発生する事が見込まれる将来の「税引後利益」を合計し、その中の株主持分より企業価値を算出します。

そのEEVですが、かんぽ生命を上場している生命保険会社3社、第一生命、T&Dホールディングス、ソニーフィナンシャルホールディングスと比較してみました。(表④、表⑤)

表④
表⑤

株式時価総額(10月27日終値)をEEV(2015年3月末)で除して、各発行体がEEVの何倍買われているかを見ると、第一生命は株式時価総額2兆4996億円÷EEV5兆7990億円 =0.43倍、T&Dホールディングスは同1兆886億円÷同2兆2710円 = 0.48倍、ソニーフィナンシャルホールディングスはEEVに損保と銀行の純資産1027億円を加味し、同9722億円÷1兆4240億円 = 0.68倍となります。

そしてかんぽ生命は、同1兆3200億円÷同3兆5010億円=0.38倍となり、かんぽ生命も割安の評価ですね。

参考までにPBRも載せておきますが、やはり他の3社に比べて評価されていないようです。