よみがえる勝新太郎「伝説の人生相談」〜笑いあり、怒りあり、下ネタありの勝新節であなたの悩みを一刀両断!

田崎健太『偶然完全 勝新太郎伝』発売記念
田崎健太, 勝新太郎

「彼女に結婚を迫られています」だと?!

Q.29才独身です。4才年上の女性と付き合い始めて4か月。彼女とは週に一度会ってますが、今、結婚を迫られています。僕はまだまだ結婚をする気もないし、相手にも伝えてあるのですが、それでも結婚を口にします。別れ話を持ち出して自殺でもされたら……。僕には、責任取れないし……。勝さん、いいアドバイスをください。(栃木県・T・H)

A.自殺が好きな女の人っているから、たまたま自殺した原因をお前さんのせいにされたとしても、この程度のことで責任をとるの、とらないのってぇいうのはおかしな話だよ。

お前さんは今一番やりたい年頃だし、彼女は、「よくぞ女に生まれけり」ってぇぐらい、女の喜びを感じてる年頃だ。週に一回ふたりで楽しんでいるってぇことは月に四回、すでに十六回楽しんでいるってことなんだよな、そうだろ。

江波杏子、渥美マリと

男が死ぬまでに『ポタージュ』を出す回数は二万回ぐらいかな。女は、
「いくぅ~っ」
「くるぅ~」
往復するから三万回から四万回ぐらいじゃないかな。

今、彼女のまわりに男がいないから、お前さんとのセックスに燃えて、それに命をかけてるように思っているんだよ。錯覚してるんだよ。

お前さんの人柄とか性質とかを好きになっているんじゃぁなくて、お前さんの持っている『男の根』、つまり男根(マラ)に惚れちゃってるんだよ。つまり「男根役者」のファンになっちゃったんだ。

『電報マラ』ってあるのを知ってるか? 電報っていうのは至急に届くだろ。昔は夜中に、
ドンドン、ドンドン
「でんぽー、でんぽー」

至急に知らせることがおきた時は電報を使ったんだ。だから子宮に届くチンポコのことを『至急届きの電報マラ』というんだ。

これを味わっちゃうってぇと、女は別れにくくなっちゃって、週に一回お前さんの男根を握りながら、
「かたい。あ~っあ~っ、別れ~がたいってこういうことをいうのね。あたし絶対別れない」
なんていう女も中にはいる。

女の持っている傷の痛みを、自分の傷の痛みのように感じられる女と出会ったら、その女は結婚相手さ。男も女もおたげえにさぁ。

『電報マラ』じゃなくっても『きんちゃく』女じゃなくっても、中で欠伸(あくび)しちゃってるような女でも、ボールペンみたいな先がなにも引っ掛かりがないような男でも、お互いの辛さをなめあえる同士が結婚相手だ。

彼女に結婚を迫られて困っているんだと、おい。自殺でもされちゃったら責任はとれないだと、よぉ。

おい、コラ いいか よく 聞けよ
つんれんつれつどてんれんれん

相方入りで聞かしてやらぁ

てめえのようなこんな寂しいことを考えてる男のために死ぬ女なんざぁ、まぁいねぇからしんぺえするこたぁねぇってことよ。

その代わり、てめえが結婚したいと思った女に巡り合った時にゃあ、おい、てめえは女に振られるぜ。人間としての情がねぇからよぉ。

てめえのつら、鏡で見てみろい、つらもあんまりいいつらしてねぇだろ、なぁ。