「体の痛み」が消えた!自宅で簡単、鍼灸師が伝授する「刺激で痛みをとる技術」

頭痛、肩こり、腹痛、膝や首の痛み……
週刊現代 プロフィール

50歳以上の実に6人に1人が痛みを抱えると言われる、膝の場合はどうだろうか。

「膝は、全体重を支えている負担の大きい関節です。歩行が困難になる前に、きちんとケアしてあげましょう。ツボとしては、(6)内膝眼、(7)外膝眼、(8)委中に順番に鍼をあててあげます」

次に、老若男女問わず、日常生活で避けては通れない肩と首の痛み。

「これらの部位の痛みは、運動不足や姿勢の悪さが原因で引き起こされます。つまようじ鍼でツボを刺激し、血流を良くしてあげましょう。肩の痛みを和らげるには(9)天柱、もしくは(10)風池に当ててから、(11)肩井に当てます。合わせて首にも痛みがあれば、部位によって(12)合谷、(13)労宮、(14)大陵を使い分けます」

頭痛は、痛みの種類によってペットボトル温灸と、つまようじ鍼の使い分けが必要なため、少々コツがいる。

「頭痛は、『筋緊張性頭痛』と『偏頭痛』にわかれます。感覚的にいって、『頭がギュッと締め付けられるような痛み』があるのが前者、『ズキンズキンと断続的に痛む』のが後者です」

筋緊張性頭痛の場合は、ペットボトル温灸で(15)申脈と(16)三陰交を温めてから、一番痛む部位がこめかみ付近のときは(17)太陽を、額付近のときは(18)顖会を、後頭部のときは(19)風池を温めてやればよい。偏頭痛の場合は、温めると逆効果になるので、頭の上、耳と耳を結んだ頂点、首の後ろの髪の生え際などを、つまようじ鍼で押すと効果がある。

ここまで紹介してきた他にも、若林氏の著書には、痛みを消す呼吸の仕方や適切な睡眠のとり方など、様々な養生法が掲載されている。

「ペットボトル温灸やつまようじ鍼は、あくまで一時的に痛みを取るための『応急処置』。痛みを和らげた後は、姿勢や食事など、痛みを発生させる根本的な原因となっている習慣を改め、体をいたわってこそ、健康な毎日を送れるのです」

痛みを消す技術は、本当に痛みから解放される体を作るための「第一歩」なのだ。

「週刊現代」2015年11月7日号より