【緊急アンケート】中国人300人に聞きました
「日本人のどこが嫌い? なぜ嫌い?」

もしかして日本コンプレックスの裏返し?
週刊現代 プロフィール

負けてると思うと腹が立つ

最後に、10月9日に発表された、日本にとって衝撃的なニュースについて質問した。南京虐殺の関連資料を、中国が強引に国連の世界記憶遺産に認めさせてしまった一件だ。

これについて賛否を問うと、実に85%が「賛成」と答えた。しかも「超級賛成」(超ド級の賛成)、「非常賛成」(非常に賛成)といった形容詞をわざわざつけて答える中国人が多かった。

「日本人もこれでようやく目を覚まして、南京大虐殺について学習し、反省する機会となるだろう」(呉秀蘭・73歳・元教師)

「日本は『南京大虐殺はなかった』などとほざいているが、世界中が『あった』と認めたのだ。これで中日両国の歴史問題に決着がついたと言える」(李喆・52歳・遼寧省の市役所勤務)

だが中には、「首都が陥落した最大の屈辱と中国国内では教育していながら、なぜそんな屈辱を世界に永遠に記憶させるのか理解不能」(瀋洪・33歳・エッセイスト)という声もあった。

今回、300人に上る中国人に質問して、分かったことがある。それは、多くの中国人が日本に対して、強い反発を覚えているが、それは日本に対するコンプレックスの裏返しではないかということだ。

たしかに中国は、古代から「アジアの盟主」として君臨してきた。だが1840年のアヘン戦争でイギリスに敗れ、「屈辱の100年」が始まる。1894年の日清戦争で日本に敗れると、いよいよ没落していった。

1949年にいまの中国を建国してから政治大国にはなったが、経済力で日本を追い抜いたのは、2010年になってのことだ。そのため、アジアで最初に先進国の仲間入りを果たした日本に対して、いまだにコンプレックスが抜けないというわけだ。

日本人は、中国からの「口撃」に神経質に反論する必要はなく、鷹揚に構えていればいいのかもしれない。世界が中国を中心に回らないことは、中国経済の失速や、南シナ海を巡る各国の怒りからも明らかなのだから。

「週刊現代」2015年11月7日号より