[プロ野球]
佐野慈紀「日本シリーズは第3戦がポイント!」

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 巨人を上回った“つなぎ”の打線

 対するヤクルトは、CSでレギュラーシーズン2位の巨人を相手に1戦目を落としたものの、2戦目以降からは本来の戦い方をできていましたね。巨人を上回ったのは、持ち味である打撃力でしょう。ヤクルトの攻撃を見ていると“つなげよう”という意識が凄く伝わってきました。4試合合計でホームランは、1戦目の畠山和洋の1本だったことが、その証拠ではないでしょうか。日本シリーズでも一発を狙うというよりかは、打線をつないで得点を奪いにいくと予想されます。
ヤクルトの打撃のキーマンに挙げるのは、今季打点王に輝いた4番・畠山です。おそらく2番・川端慎吾、3番・山田哲人はそれなりに打って出塁するでしょうから、畠山がポイントゲッターとして機能するかどうかが、重要になってきます。畠山にはCSで見せていた粘り強い打撃を期待したいです。ヤフオクドームの試合でDH起用が濃厚なウラディミール・バレンティンには、打撃に集中して畠山同様に走者を還す役割に徹してほしいですね。

 守備面では真中満監督の小刻みな継投策に注目です。僕の今までの記憶上、新人監督は早め早めに投手を交代したがる傾向があります。外国人のリリーフが多いヤクルトには、これが合っているのでしょう。なぜなら外国人投手は予定よりも早く起用されると、「よし。頑張ろう」と闘志に火が付くタイプの選手が多いのです。早めの継投策で、今のところいい効果が生まれているので、日本シリーズでもこれは貫き通すべきですね。ヤクルトのブルペンには、オーランド・ロマン、ローガン・オンドルセク、トニー・バーネットで確立された勝利の方程式のほかにも、左の久古健太郎や変則右腕の秋吉亮がいます。素晴らしいリリーフ陣が揃っているので、逆算すると先発が5、6回まで投げ切ることが勝つためのポイントとなるでしょう。