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被害者続出、だまされた!「生命保険」「医療保険」「がん保険」いざというとき出なかった

今すぐチェック!〈出ないパターン〉がこんなにある
週刊現代 プロフィール

◆生命保険〈すぐ治ると三大疾病特約の給付金が出ない〉

生命保険で給付金が支払われるのは、何も被保険者が死亡したときだけではない。「がん・脳卒中・急性心筋梗塞」の三大疾病は死に直結しやすいだけに、生命保険に特約をつけている人も多い。

ところが、医療技術の進歩で、思いがけない事態が起きている。三大疾病特約のうち、脳卒中・急性心筋梗塞には、多くの場合、「発病し、初めて医師の診断を受けた日から60日以上継続して、労働の制限が必要だった」と医師に認められることなどとした「60日ルール」がある。幸いにして2ヵ月以内に職場復帰ができた、などという場合には、保険金は出ないのだ。

医師の米山公啓氏は、こう話す。

「たしかに、心疾患の中で後遺症が残りやすいのは急性心筋梗塞でしょう。ただ、いまの治療はとても進んでいるので、一回目の心筋梗塞で動けないような後遺症が残ることは少ない。ステントなど、血管を広げる治療法が普及しましたからね。治療後に運動して息切れがすることも、よほどの重症でなければ、起きないでしょう。心筋梗塞で60日以上、動けないのは、かなりの重症だったケースではないでしょうか」

〈自殺では出ない〉

死亡保険金が出るか出ないか、気になるのは自殺の場合だろう。端的に言うと、保険法第51条の定めにより、「被保険者が自殺した」、「契約者や保険金受取人が被保険者を故意に死亡させた」、「戦乱その他の変乱によって被保険者が死亡した」といった場合、保険会社には、法律上は、保険金の支払い義務はない。

だが、実際には自殺の場合にも、保険金が支払われることがある。それは、「契約から3年以上が経過していて、かつ、明らかに保険金目当ての自殺ではない場合」と「心神喪失、精神障害の状態にあった場合」だ。保険金を狙ったのでないと証明できれば、追い詰められ、我を忘れて自ら命を絶ってしまった場合、遺族は保険金を受け取れる。

 

バラ色の幻想を捨てよ

〈泥酔して道に寝ていて車にひかれたら出ない〉

保険金が支払われない免責事項の中には、「泥酔」が含まれている。泥酔した挙げ句、車道に寝ていてひかれた場合には、支払われない。

もちろん、酔っぱらっていても正しく青信号で交差点を渡っていてはねられたなら、生命保険の支払い対象だ。

〈契約時に病気をごまかしていると出ない〉

「保険には告知義務というものがあり、契約以前に病気などが分かっている場合には、すべて正直に保険会社に伝えていないと、契約が無効となります。

昔は保険会社の剛腕な営業マンが『書類に病気はなしで○しておけばいい』と言ったり、知り合いの医師を使ってきれいな心電図が出るまで検査をさせて書類をでっちあげたりした例もありましたが、これは犯罪です。

契約自体が最初から成立していなかったとされてしまうので、『大昔に契約したものだから、もう時効だろう』というのは通用しません」(前出・長尾氏)