久保利英明 第3回
「優秀な弁護士というのは、ワルとは限りませんが、"ただの善人"でもありません」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ でははじめにラガブーリン1989年からいきますか。

セオ 久保利先生、ここにあるシングルモルトの数の多さにも驚かれるでしょうが、シマジさんの凄いのは、全部の栓が抜かれていることなんですよ。

シマジ いやいや、それはわたしが新しいボトルを買ってくるとまず3杯ぐらいは飲んでみたいからなんですよ。コレクターは抜栓せずに飾って眺めてウットリするようですが、それではまるでフルボディの女をだた眺めているようなものです。脱がせて味わいたいとは思わないんですかね。

立木 お前はスケベで貪欲なだけだよ。まあ、おれたちはそのお相伴に預かっているわけだけど。

シマジ 今日は嬉しいんですよ。お忙しい久保利先生に食事までご一緒いただけるんですから、今夜は最高です。それではみんなで「スランジバー」と言ってください。

一同 スランジバー!

久保利 シマジさんは面白い人だから、お会いする機会には出来るだけ長く話さないと損だと思っちゃうんです。近いうちに伊勢丹にも伺いますよ。バーマン・シマジを見てみたい。

ええと、これはラガブーリン1989年ですね。ぼくは手帳に書かないとなにを飲んだか全部忘れてしまうんです。あっ、そうだ。シマジさんもエッセイに手帳云々と書いておられましたよね。これはうちの事務所が作った手帳なんですが、使えという意味ではなく、是非見てもらいたくて持ってきました。

シマジ 手帳には興味ありますよ。

久保利 見てください。うちの手帳は「原則、朝の7時から夜の11時まで働け!」という時間割なんですよ。

シマジ ほほう、面白い作りですね。

久保利 見てください。わたしのスケジュールはこんなに詰まっているんですよ。

セオ 本当だ。朝から晩までビッシリですね。そんななか、こんなに長くお時間を取っていただけるなんて、恐縮です。

久保利 いえいえ、だって愉しいことにはたっぷり時間を割かないと人生面白くないでしょう。