今年すでに自殺6件!投資敗者が最後に向かう「新小岩駅」、憂鬱の実態とJRの対策

〈あの人 この人に 支えられ 今を 生かされ 生きている〉
週刊現代 プロフィール

駅員たちも必死

自殺志願者が増えたことは、新小岩の駅員たちや、通過する運転士たちにも大きなストレスを与えている。JR東日本関係者が明かす。

「どんなに我々が目を光らせても、高速で通過する電車を前に飛び込まれたら、手の打ちようがありません。そのため、飛び込まれる前に自殺を止める必要があるんです」

まさにその対策として、新小岩駅には冒頭に紹介したような青色の天井や手書きのメッセージが設置されているのだ。

3台の液晶パネルの設置場所にも意味がある。

「これまでの経験上、自殺しようとしている人は、階段の前に立ち尽くしていたり、階段を登れずに彷徨っていることが多い。ホームに登ってしまえば、否が応でも死を意識してしまうので、最後に逡巡する場所が階段の前なのでしょう。そのような自殺を思い悩んでいる人に届くように、4番線に続くこの場所に液晶を設置しているのです」(前出のJR関係者)

同駅を管轄するJR東日本千葉支社広報によると、人身事故防止の切り札とされるホームドアは「'18年度までに工事に着手していく予定」と言い、設置までにはまだ時間がかかりそうだ。ホームが湾曲している、屋根の脇から吹きこむ風雨により機器が壊れやすいなどの理由で、設置は困難を極めるという。

だが、前出のJR関係者は、「なんとかして、この負の連鎖を止めたい」として、こう語った。

「ホームのベンチに長時間じっと座っていたり、不自然に笑顔を浮かべ続けていたり、とにかく少しでも違和感を持たせる人がいたら、声をかけるようにしています。でも、駅員たちだけではとてもカバーできない。できたら、一般の方々もそういう人を見つけたら気にしてあげてください」

ふとした気づかいが、新小岩の憂鬱を晴らすことに繋がるかもしれない。

「週刊現代」2015年10月10日合併号より


 ★ 読みやすい会員専用のレイアウト
 ★ 会員だけが読める特別記事やコンテンツ
 ★ セミナーやイベントへのご招待・優待サービス
 ★ アーカイブ記事が読み放題
 ★ 印刷してじっくりよめる最適なレイアウト・・・などさまざまな会員特典あり

▼お申込みはこちら
 http://gendai.ismedia.jp/list/premium