第11回ゲスト:藤田紘一郎さん(後編)
「禁酒や禁煙がストレスになるぐらいなら、無理せず適度に嗜むほうがずっと健康的です」

島地 勝彦 プロフィール

「我慢のストレス」はかえって体に悪い

島地 酒はどうでしょう。私はシングルモルトを毎日欠かさずに飲んでいます。これを控えるのはちょっとつらいですね。

藤田 赤ワインに含まれるポリフェノールは、活性酸素を抑えるのに効果的といわれていますが、ウイスキーの調査結果は見たことがありませんね、ただ、一つはっきりしているのは、禁酒や禁煙をして、それが大きなストレスになるぐらいなら、無理せず適度な範囲で嗜んでいたほうが健康にはずっといい、ということです。

島地 ほう、それは愉快な話ですね。

藤田 お酒に関しては昔から「百薬の長」といわれていますが、日本酒に換算して二合ぐらいまでなら問題はないでしょう。「酒とオンナは二合(号)まで」といいますよね。どちらもそれぐらいがちょうどいいんです。

島地 そうですよね、二号まで。ん? 二号か。ということは・・・。

日野 はい、生々しい話は頭のなかにしまっておいてください。煙草も適量なら問題ありませんか? 毎日5本のシガーを吸う島地さんには死活問題です。

藤田 そこはやはりストレスとの兼ね合いだと思いますね。

以前、某都市銀行の定年する方々を慰労する会に呼ばれて講演したことがあります。話し終えて歓談していると、10人ぐらいのグループがやってきて、「先生、われわれは定年をきっかけに禁煙しようと思っているのですが、どうでしょうか」と訊くわけです。

私は根がいい加減なものですから、「健康のためを思うならそれがいいんじゃないですか」と答えました。すると、15人ぐらいの別のグループがありまして、そちらの方たちは「私たちは絶対に禁煙なんてしません」といっていました。