第11回ゲスト:藤田紘一郎さん(前編)
「サナダムシを自分のお腹で飼ってみたら、中性脂肪が落ちてメタボが解消され、健康体になりました」

島地 勝彦 プロフィール

肥大するのがタマでなく、サオだとしたら・・・

日野 本当はすごいヤツなんですね、サナダムシ。ところで藤田先生はなぜ、寄生虫の研究をしようと思われたのでしょうか。かなりニッチな分野ですが。

藤田 これは偶然でして、もともとは整形外科医になろうと思い、インターンをしているときに、伝染病や寄生虫の研究が専門の先生とトイレでばったり一緒になったのが始まりでした。

それで風土病の調査で奄美大島へ行くと、フィラリア(線虫)が原因の「バンクロフト糸状虫症」にかかった患者さんがたくさんいたんですね。足が象のように太く固くなったり、男性は陰嚢がちゃぶ台くらいに肥大していたりしていて、衝撃を受けました。

日野 ちゃぶ台というと、けっこうな・・・

藤田 そうなんですよ。それで、「これは誰かが何とかしなくてはダメですね」と、「自分が」というつもりではなく口にすると、「どうやら藤田はそちらの方向に行きたいらしい」という話が勝手に広がりまして、そこから先は運命に従うようにして、現在に至ります。

島地 「バンクロフト糸状虫症」というのは西郷隆盛が有名ですよね。タマが考えられないくらい肥大して、想像するだけでゾッとしますが、女性の場合はどうなるんでしょう?

藤田 女性は陰唇が肥大します。

島地 陰唇ですか・・・。ところで、タマではなくサオの方が巨大化することはないんですか?

日野 ああ、それ、絶対に言うと思いました。その先はあまりにくだらないので、この辺でシガーブレイクといきましょう。

後編につづく

 

藤田紘一郎 (ふじた・こういちろう)
東京医科歯科大学名誉教授
1939年、中国東北部(旧満州)生まれ、三重県育ち。東京医科歯科大学医学部を卒業後、東京大学大学院で寄生虫学を専攻。テキサス大学で研究後、金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学大学院教授、人間総合科学大学教授を経て現職。日米医学協力会議のメンバーとして、マラリア、フィラリアなどの免疫研究の傍ら、「寄生虫体内のアレルゲンの発見」「ATLウイルスの伝染経路の解明」など多くの業績をあげる。『笑うカイチュウ』『恋する寄生虫』『腸内革命』『脳はバカ、腸はかしこい』など著書多数。
島地勝彦 (しまじ・かつひこ)
1941年、東京都生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任した。現在は、コラムニスト兼バーマンとして活躍中。『甘い生活』『乗り移り人生相談』『知る悲しみ』(いずれも講談社)『バーカウンターは人生の勉強机である』(阪急コミュニケーションズ)『お洒落極道』(小学館)など著書多数。Webで「乗り移り人生相談」「Treatment & Grooming At Shimaji Salon」「Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji」を連載中。最新刊『蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負』が好評発売中!

著者: 開高健、島地勝彦
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1989年に刊行され、後に文庫化もされた「ジョーク対談集」の復刻版。序文をサントリークォータリー元編集長・谷浩志氏が執筆、連載当時の秘話を初めて明かす。

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