第11回ゲスト:藤田紘一郎さん(前編)
「サナダムシを自分のお腹で飼ってみたら、中性脂肪が落ちてメタボが解消され、健康体になりました」

島地 勝彦 プロフィール

愛しの「キヨミちゃん」と過ごした日々

島地 キヨミちゃんも誰か芸能人からのネーミングですか?

藤田 いや、これはですね、じつは私が以前つき合っていた女性の名前です。けっこうしつこいタイプといいますか、いろいろあって別れるのに苦労したといいますか・・・。

島地 それでキヨミちゃんと名づけたら長いおつき合いになったというわけですか。本物のキヨミちゃん同様、相性がよかったというか、腐れ縁というか・・・。

日野 ちょっといいですか。サナダムシを飲むとか飼うとか、さっきから当然のような顔して話していますけど、横で聞いていたら相当おかしな会話ですよ。藤田先生は、そもそもどうしてサナダムシを飲むことになったんですか?

藤田 だいぶ昔の話になりますが、インドネシアのカリマンタン島に疫学調査に行ったときのことです。当時の島の生活環境は劣悪で、ウンコをたれ流す同じ川で子どもたちが水遊びをしていて、さらにその横では炊事や洗濯もしているわけです。

島地 まあ、戦後すぐの日本も似たようなものでした。

藤田 調べてみると、案の定、住民たちにはみな回虫などが寄生していました。ところが体調にはどこも悪いところがなく、肌もツヤツヤと黒光りしていて実に健康的なんですよ。血圧も、コレステロールもまったくの正常値です。

一方、日本ではその頃、アトピー性皮膚炎、花粉症、ぜんそくなどのアレルギー病が急増していました。そこで2つの国の光景を重ね合わせてみて、閃いたわけです。「日本も昔は今のインドネシアと似たようなものだった。ひょっとすると回虫がアレルギー抑制に何かしら関係しているのでは?」と。

島地 まさに「虫の知らせ」というやつですね。

藤田 その通りですね。そして研究を重ねた結果、回虫が出すアレルギー抑制物質を特定して論文を発表します。1970年代の後半でした。

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