安倍政権の危機はこれからやってくる!?
国会の"内”と”外”で静かに進む「倒閣運動」

ある憲法学者が明かした参院選へのプラン
鈴木 哲夫 プロフィール

あるべき国会の姿に戻った

「16日の横浜市での地方公聴会で、市民が身を挺して議員の車を止め、そのあとの委員会を遅らせようとした。あの映像をニュースで見て、議員の自分たちがからだを張ることを躊躇していいのか、やれるところまでやろうという空気に一気になった」(前出幹部)

意を決した民主党は、できる限りの手を打った。衆議院では他の野党各党と連携して内閣不信任案を、参議院では安倍首相など閣僚の問責決議案などを連発。そのたびに、趣旨説明などの演説をしたが、不信任案提出後の民主党・枝野幸男幹事長は、フィリバスター(議事妨害)と呼ばれる約1時間45分にも及ぶ演説をぶった。

安保だけではなく、アベノミクスや年金、雇用、民主主義とは何かを語ったが、論理的で言葉に強さもあった。参議院では民主党の福山哲郎議員が、採決に瑕疵があることや国会議員の矜持とは何かなど、ほとんどアドリブで声をからし、時には涙声で力説した。

本来あるべき国会論争とはこういうものだ。国会に緊張感があれば、言論はおのずとヒートアップする。逆に言えば、これまで、安倍一強や自公の数の前に、野党も諦めといささかの緩みもあったということだろう。しかし、クライマックスになってようやく行動した。

深夜にもかかわらず、この本会議の様子はテレビ中継されたが、対する安倍首相や閣僚、それに与党自民党議員は枝野氏の長い演説に居眠りする者も多く見受けられ、福山氏の訴えには嘲笑を見せたりしていた。画面を通じて、そうした不遜な態度は醜悪にすら見えた。前出閣僚が苦言を呈したのはまさにここだ。

それにしても、国会の「外」が「中」を動かすとは――。

確かに過去、懸案の政策が議題となった場合、国会を多くの人たちが取り囲んで抗議のシュプレヒコールを上げることは多々あった。だが、今回はその様相は明らかに違う。「質が違う」と言ってもいい。野党ベテラン議員は話す。

「デモに参加して驚くのは、若い人、お年寄りもいれば、小さい子供の手を引いた若いお母さんも非常に多かったこと。自分の意思で集まってきているという人たちも多く、ラップ調のシュプレヒコールや、手にしているカードもユニークだった」

法案反対の運動は、世代や地域などを超えて全国的に拡大の一途をたどった。特定秘密保護法の際に発足した大学生たちの自主的なグループ「SEALDs(シールズ)」が全国に組織を広げているのをはじめ、小さな子供を持つ母親たちによる各地の「ママの会」。

一貫して違憲だと主張する憲法学者のグループ、元最高裁判事・元内閣法制局長官・法律家・憲法学者らが一堂に集まってのグループ、作家・文化人・音楽家らの個人の活動。さらにここへ、反原発や反TPP運動のグループも合流している。

その、憲法学者の代表の一人が、安倍首相や自民党がショックを受けそうなこんなプランを明かす。

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