美女社長の手練手管〜二人の距離を近づける秘密の「会話術」

二村ヒトシ×川崎貴子「スナック人生相談」高田馬場編3
二村 ヒトシ, 川崎 貴子 プロフィール

川崎 元々子どもの面倒見がよかったのでじっさい任せてみたら、すごく家事育児に長けてる人だったんです。それで次女も生まれて、いまは夫の仕事も忙しくなったので、母にまた頼んだりして……と、状況がどんどん変わるんですよね。柔軟性がないと、二人の子どもを育てるのなんて、とても無理だなと。そして、その基盤になるのはやっぱり収入なんです。

エンジニアK そうですよね。それはもう、すごくわかります。

川崎 だから、仕事をがんばり続けたい女性たちも、結婚相手の視野に入れると選択肢も広がり、いいと思いますよ。

エンジニアK はい。

男と女の自己否定合戦の先に、恋は生まれない

二村 まわりの男性は、結婚したがっていますか? みんなヤリチンかオタクで、あまりそういう意識はなさそう?

エンジニアK 職場はオタクが多いですね。今まで彼女がいなくて、付き合った経験もない、みたいな人は多いです。あとは、40歳くらいまで結婚しないと言ってる友達は何人かいます。30代は全力で遊ぶ、みたいな。

川崎 モテて、女性に不自由してないタイプの男性ですね。

二村 まあ、わかりやすい話として「今の若者はヤリチンとオタクに二極化していて、どちらも結婚する気がないから、結婚したい女性にとっては大変だ」と言われているのですが……。

川崎 でも、私が話を聞いた感じでは、その真ん中のゾーンがけっこういるな、と思います。ヤリチンでもオタクでもなく、これまで1~3人付き合った経験はあるけど、いま彼女はいない。でも積極的に恋人探しをしているわけではなく、びっくりするほどかわいい子に会ったり、ドラマティックな出会いをしたら、自分から動こうかな……とぼんやり思ってる男の人。

二村 空から理想の女の子が降ってきたらやる気出す派、だ。まあそんなことは現実には起こらないんだけどね(笑)。

あの、この連載の最初で、ぼくらはいまの30代で一番多いタイプのサラリーマンを「ハンパくん」と名づけたんです。失礼な名称なんだけど、まあ、仕事も、恋愛も、学歴も、すべてにおいて自分を一流だとは思っていない男の人たち。そういう人たちに、もっと自己肯定感をもってもらいたいなと思って、人生相談シリーズを始めたんです。

エンジニアK ああ……ぼく、まさにハンパくんですね。

二村 Kさんは、今の仕事を続けて、幸せな結婚ができれば、もっと自己肯定感を持てると思う? 根っこの部分で「自分なんかダメだ」と思っているところはありますか?

エンジニアK ありますね……。今まで生きてきたなかで、1回も自信が持てたことないんです。恋愛もうまくいってないし、勉強すごくがんばってきたかといったら、そんなこともない。そういうことに対してのコンプレックスはすごくあります。

川崎 でもKさん、イケメンじゃないですか。

エンジニアK いや、そんなことないです。ぜんぜんです。

川崎そういうときは、「そんなこと言われたことないけど嬉しいです。ありがとうございます!」って言って、そのまんまの照れ笑いでいいんですよ(笑)。女の子もじつは同じなんです。「かわいいですね」と言われても、「私なんてぜんぜん!」と言ってどんどん後ろに下がってしまう。傍から見たら、勉強もがんばってきたし、仕事も一生懸命なのに、自己肯定感を持てない。過去に恋愛もしてきたんだけど、いま彼氏はいない。そういう男女が出会っても、お互い「いやいや私なんて」「いやいや、ぼくなんて」って、お互い腰が引けてしまうんですよね。

エンジニアK ああ、それ、よく指摘されます……。

二村 自己否定競争になっちゃうんだ。Kさんは「女性を傷つけちゃいけない」みたいな気持ちってある?