【沿線革命058】JR連続不審火事件に、直下型地震のリスク……「防災の日」にあらためて鉄道の安全対策を考えよう

阿部 等

大地震への鉄道の備えを本気で向上させたい

【沿線革命】では、地震対策に関して今までに4回書いた。

045】平日朝8時に首都直下地震に襲われたら鉄道はどうなる?(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43613
 ・地震や噴火、イルカやシャチの異常行動等、大地震が近いかも知れない
 ・阪神・淡路大震災では鉄道に関わる死者がゼロだったのは早朝だったから
 ・直下地震だと、早期地震警報システムでは大惨事を防げない
 ・平日朝の首都直下地震だと、多数の満員電車が脱線転覆、衝突するかも
 ・人員も機材も現場へ着けず生き埋め者を救えず、地下鉄は水没するかも
 ・大震災の最大死因が、次は鉄道の脱線・転覆になりかねない
 ・大地震への備えとして有道床軌道の変形対策と列車の減速度向上策が不足

【046】鉄道が平日朝8時に首都直下地震に襲われても被害を最小に(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43704
 ・最悪シナリオは「あり得る」との意見が多く健全な危機意識は好ましい
 ・線路の大変形を減らす道床安定剤の散布が有効かつ低費用
 ・新潟県中越地震での新幹線脱線で大惨事とならなかったのは幸運だった
 ・フランジ高さを高くして脱線確率を下げたい
 ・レールブレーキにより乗用車の非常ブレーキ程度の減速度を持たせたい

【047】鉄道の首都直下地震への備えをさらに考える(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43819
 ・メディアが大袈裟でも不安を煽ることが社会に健全な危機意識を広める
 ・フランジを高くするのに車輪裏側に大径の円盤を貼り付けるのが安い
 ・地震時にフランジ高さより深く展伸するシステムを導入したい
 ・レールブレーキは海外では導入されており、日本でも本気で導入したい
 ・東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策に既に約1,210億円が投じられた
 ・首都直下地震への鉄道の備え4提案は実行でき、かつ大きな効果を持つ

【048】震度5強程度の地震の後、鉄道の運転再開を早くできないか?(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43895
 ・東日本大震災で首都圏の鉄道は大きな損壊を受けていなかった
 ・現行の安全点検の情報伝達は効率的でない
 ・鉄道の早期運転再開の重要性を社会全体で理解すべき
 ・列車で安全確認するのが最も手っ取り早い
 ・次の大地震への鉄道の備えの重要性が社会の共通認識となって欲しい

鉄道が大地震に対する対策に、テロ対策とともに本気で取り組む日が1日も早く訪れることを願っている。

  阿部等(あべ・ひとし) 1961年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒。88年にJR東日本へ入社、保線部門を中心に鉄道の実務と研究開発に17年間従事。2005年に同社を退社し(株)ライトレールを創業、交通計画のコンサルティングに従事。著書『満員電車がなくなる日』。日経ビジネスオンライン「キーパーソンに聞く」が好評。FacebookTwitterにて実名で情報発信。交通や鉄道の未来を拓きたい方のために、交通ビジネス塾(http://www.LRT.co.jp/kbj/)を主催し、工学院大学オープンカレッジ鉄道講座(http://www.LRT.co.jp/kogakuin/)の事務局を務めている。
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