「脳軟化」?のすすめ〜傑作パズルの世界

脳を活性化し、やわらかくする
馬場 雄二 プロフィール

これが解けますか?

地平の近くに見える大きな満月が、なぜか天頂では小さくなっているように見える。手を伸ばして5円玉を持ち、その穴に月を通して見ると、どちらもピッタリ入るので同じ大きさだとナットクできます。その理由にまだ定説がない不思議な現象です。

本書の冒頭では、このような直感が裏切られる錯視をテーマにしたパズルを紹介しています。

錯視は、多くの心理学者などが解明に挑んできた奥の深い魅力ある世界です。この本では、錯視現象にデザインを加え、意外な物にアレンジしてパズル化しています。

上図はその例で、1981年に心理学者シェパードが発表した錯視図を、本にアレンジしています。答えはなんと「B」と「D」です。そうは見えませんね。コピーして「A」の表紙を切り抜き、他の本の上に重ねてみてください。確認でき驚くはずです。

最近は情報をネットで得ることが多くなり、実物を見ないで物事を平面的に理解する傾向にあります。考え方を柔軟にするために、頭の中だけで空間を把握し、答えを導き出すパズルも作りました。

最近、手を動かすことがおっくうになっていませんか。そんな方には、ペンや紙を使って実際に簡単な作業をして解いていただくパズルもあります。手を動かすことで、脳に刺激を与え活性化します。

デザインとは、表面的に単に装飾したり付加価値を加えるのではなく、与えられた問題をいかに解決するかが重要で、この本はその点を重視してパズル化しています。

読者のみなさんには、さまざまなデザイン・パズルで「脳を軟らかく」されることを期待しています。

読書人の雑誌「本」2015年9月号より

馬場雄二(ばば・ゆうじ)
1938年、長野県生まれ。東京芸術大学大学院修了。ヴィジュアルデザイナー。東北芸術工科大学名誉教授。文字やデザインを遊びの視点から創作・研究するとともに、フジサンケイグループ、NEC、西武百貨店などで、CI計画、グラフィック、商品開発などを手掛ける。世界カレンダー賞金賞、東京発明展特別賞、「漢字博士」でおもちゃ大賞、グッドデザイン賞などを受賞。信州上田観光大使

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馬場雄二・著
『直感を裏切るデザイン・パズル 脳と勝負する』
講談社ブルーバックス 税別価格:780円

不思議な視覚現象を使った、あっと驚くデザイン・パズル。脳を活性化し、直感力も鍛える。子どもから大人まで楽しめる傑作を紹介。

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