【現役医師が考える】薬品誤投与で患者死亡 
なぜ研修医だけが責任を取らねばならなかったのか

山本 佳奈 プロフィール

医師になって4ヵ月しか経っていない私だが、薬の投与量の記載間違いをしたことがある。幸いチェック体制が機能していたため医療事故にならずに済んだ。

医療事故の特徴は、うっかりミスが死亡事故に繋がることだ。インシデントで終わるか、死亡事故になるかは運の要素が強い。私と死亡事故を起こした研修医の間に本質的な差はない。これは、飲酒やスピード違反などの原因の特定しやすい交通事故とは対照的だ。

医療事故を無くすため、世界中が悪戦苦闘してきた。そして、多くはシステムエラーを防ぐというコンセンサスに辿り着いた。

医療事故を減らす努力は不可欠だ。ただ、医療事故はなくならない。

今必要なのは、社会の信頼を得るための責任の取り方、及び再発防止に関する具体的な議論だ。このような議論は、患者を守るだけでなく我々のような研修医にとっても有り難い。今こそ、国民的な議論を期待したい。

山本佳奈 医師。滋賀県出身。私立四天王寺高校卒。 2015年3月滋賀医大卒。医師免許取得。2015年4月より福島県南相馬市立総合病院に勤務


 ★ 読みやすい会員専用のレイアウト
 ★ 会員だけが読める特別記事やコンテンツ
 ★ セミナーやイベントへのご招待・優待サービス
 ★ アーカイブ記事が読み放題
 ★ 印刷してじっくりよめる最適なレイアウト・・・などさまざまな会員特典あり

▼お申込みはこちら
 http://gendai.ismedia.jp/list/premium