前代未聞! スター・ウォーズと浮世絵のプロジェクトがすごい 
先行発売で想定の900%超えを記録

佐藤 慶一 プロフィール
© & TM Lucasfilm Ltd.

商品の価値や背景を理解する人に売りたい

「本当に不思議です。アンテナが高いですよね」と言うのはラナの東さん。すでにアメリカやドイツ、ノルウェーなどのメディアから取材があった。なぜ海外でも受けたのだろうか。

「世界の各所で起こっている日本画のブームが派生して浮世絵にも関心を持たれているのと、スター・ウォーズ新作が公開される年なので、アンテナが高い人たちに興味を持ってもらえているのかなと思います。ただ、まずは日本の若い世代を 中心に広めたうえで、海外にも届けていきたいと考えています」(奥田さん)

日本でもハイエンドなインテリアショップやギャラリーを兼ね備えた店舗などから取り扱いできないか、という連絡があったという。「取引先からどういう商品なのかと聞かれることもあり、その際はプロジェクトの背景や概要、職人についても知ることができるMakuakeのページに誘導して広報支援をおこなっています」(東さん)。6月にディズニー主催の展示会が開かれたときには、原画を展示。そこでも大きな反響があったという。

しかし反響があったとしても、今回のような商品は伝統文化であるがゆえに大量生産ができない。流通させること自体がむずかしいのだ。ただ、奥田さんは「たくさん売ることが大事というよりも、本当に興味と愛着をもっていただいた人にお売りしたいのです」と正直な気持ちを語る。

東さんもその思いに共感する。「単なるキャラクターを用いた商品だから買うのではなく、本来の商品の価値や背景を理解していただいた方にお届けしたいと強く思います。高価な商品で思いも込められていることを踏まえて、流通にも取り組んでいきたいです」(東さん)。

すでにプロジェクトはスタートしているが、摺りの作業は11月まで続く。『惑星補巣の戦い』の作品はまだ数点在庫があり、2015年8月28日まで購入が可能だ。さらに先には、「スター・ウォーズの作品の強さを感じているので、シリーズ化も検討していきたい」と奥田さんは意気込む。

もちろん、さまざまな作品や浮世絵以外の伝統技術・工芸を組み合わせた企画も引き続き考案していくという。今回は日本に向けたプロジェクトだが、今後は海外も視野に入れる。これまでになかった角度で伝統工芸を広めていくことで、ターゲットとしての日本と海外という垣根はなくなっていくのかもしれない。


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