家に良書が300冊もあれば、子どもはそのうちどれかと触れ合って、勝手に賢い子に育ちますよ

紀伊國屋書店 高井昌史社長に聞く

茂一は正しかった。やっぱり人は、国も世代も関係なく、面白い本を読みたいんです。先日、ドバイに行ったら、民族衣装で顔を隠した少女が、食い入るように立ち読みしていましたよ(笑)。生活を安定させるためには食糧が必要です。食糧があると、次は文化を必要とします。世界中、同じです。

くそくらえ!

長い間、紀伊國屋書店新宿本店の前は、待ち合わせスポットになっていますが、見るたび「中で待ち合わせればいいのに」と思います。そこで思いがけない本に出会うかもしれない。書籍との出会いは人生を変えます。家に良書が300冊もあれば、子どもはそのうちどれかと触れ合って、勝手に賢い子に育ちますよ。

弊社でも、電子書籍やネット販売に注力していますが、やっぱり、書店の店頭ですばらしい本と出会ってほしいですよね。その結果、家に良書が増え、子どもが「偏差値教育なんてくそくらえ!」と言うようになったら、それはそれでいいじゃないですか(笑)。

(取材・文/夏目幸明)
『週刊現代』2015年8月15・22日号より

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日本一社長を取材している記者の編集後記

高井氏に話を聞き、大いに反省した。事務所の書架が埋まったからと、電子書籍ばかり購入していたが、これでは家族や友人に読ませることができない。書店に行くと、ブラブラしているうちに、自分の興味の在処がわかる。これはネット販売では体験できないことだ。たしかに、書籍との出会いは人と人との出会いに似ていて、出会った中から取捨選択していく部分など、まさしく同じだ。


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